故障診断整備のススメ

作業効率について考える

自動車整備工場における
故障診断整備のススメ

故障診断整備のススメでは様々な故障診断や機器の紹介をしながら、儲けに直結する話題もしばしば登場し、スキャンツール以外のツールの活用も勧めています。

今回は作業効率の改善について提案をしてまいりたいと思います。作業効率というと、仕事の段取りであったり、整備の順番であったり、工具箱の中身であったりと様々な事柄が混ざり合って向上又は、低下します。
故障診断箇所の特定において、スキャンツールの活用も知識を持っているかどうかで、作業効率は変わってきます。他の工具も同じことがいえます。

 メイン工具は何を使っていますか?

工具というとSSTを含めたハンドツール、エアツールが現在の整備工場のメイン工具となります。作業に合った工具を使うことが作業効率アップのカギといえます。発展途上国では未だにエアツールはもちろんのこと、部品を外す際に引きちぎることもしばしばです。

今日の自動車整備技術の進化スピードは目覚しいもので、こうした進化に対応するためには、それらに見合った工具を使うことが求められます。

工具といえば、スナップ・オンやKTCなどのブランド名が挙がると思います。工具メーカーも更なる作業効率向上のための工具を開発しています。
例えば、ラチェットの開発により飛躍的に作業効率は改善されたと思います。

例えばボルトを外す行為一つとってもドライバーやレンチで回すよりラチェットで回した方が圧倒的に早く行えます。
このボルトを外す作業は自動車整備に於いて、出来るだけ短時間で済ませたい作業の一つであるといえます。

 電動ツールのススメ

作業効率が上がればそれだけ早く作業を終わらせられるのは言うまでもありません。では、ラチェットで作業するよりもボルトを早く回せるものとはなんでしょうか。それはインパクトです。皆さんも足回りの分解時にエアインパクトを活用していると思います。

しかしながら、ホースの取り回しなどで、ストレスを感じることはないでしょうか。そこで、今回紹介したいのが、ボッシュの電動インパクトです。

ボッシュではスキャンツールや消耗品以外にも電動工具を販売しております。

実は、この分野でも世界トップブランドであります。電動ツールと聞いてよく耳にするのが「出張の時に使っているけれど、パワーがないから足回りなどは外せない」という言葉です。

クルマもハイブリッドカーを筆頭にバッテリーが進化していますが、電動工具のバッテリーも大きな進化を果たしています。長寿命、ハイパワーそして低燃費であり、最大の特徴として、取り回しが自由自在という点です。

私の知人の工場でもボッシュの電動インパクトを使用しているのですが、社長曰く「こんなに便利で力があってバッテリーの持ちが良いなら、早く使えばよかった」と電動インパクトの魅力に取り憑かれた一人です。1度使ってその便利さが分かれば手放せなくなる程、便利な工具なのです。

タイヤ交換のエアレス化 ; 電動工具化 ~185N・m GDX18V-EC型

最適車種:軽自動車 バイク 普通自動車(RV車、外車の一部は除く)

電動インパクト18Vボルト締めもネジ締めも
これ1台でOK!

<製品特長>
・特許取得! 2 in1 インパクト
・ECP(バッテリー保護回路)搭載!
・リチウムイオンバッテリー4.0Ah、2.0Ah 各1個付
・ドライバービットも角ドライブソケットも両方使用可能!
・角ドライブ寸法:12.7mm 角
・ETP(防じん・防滴機構)搭載!
・高効率EC モーター(ブラシレスモーター)
・暗所の作業に威力を発揮、LED ライト

タイヤ交換のエアレス化 ; 電動工具化 ~250N・m GDS18V-EC250型

■自動車整備業界で最も使われるクラス エアー工具1600クラス同等トルク

最適車種:軽自動車 普通自動車

電動インパクトレンチ比類なき小型化に成功!
取り回しさらにUP!

<製品特長>
・ECP(バッテリー保護回路)搭載!
・リチウムイオンバッテリー5.0Ah 2個付
・高効率EC モーター(ブラシレスモーター)
・暗所の作業に威力を発揮、LED ライト
・普通ボルトM10~M18 まで幅広く対応
・角ドライブ寸法:12.7mm 角

 

タイヤ交換のエアレス化 ; 電動工具化 ~650N・m GDS18V-LIHTS型

最適車種:2トン車 建機

コードレス電動インパクトレンチ

世界最強クラス
コードレス電動インパクトレンチ!

<製品特長>
・ECP(バッテリー保護回路)搭載!
・リチウムイオンバッテリー5.0Ah 2個付
・最大締め付けトルク650N・m
・暗所の作業に威力を発揮、LED ライト
・普通ボルトM12~M24 まで幅広く対応
・角ドライブ寸法:12.7mm 角

インパクト活用

 作業効率アップ=売上・収益性アップ  社会貢献にも繋がる電動インパクト

多くの交換作業で時間が掛かっているのは先述の通りボルトの取り外しなどです。足回りなどに代表される比較的トルクを必要とする部品はエアインパクトで外しているはずです。

そのエアインパクトの最大の弱点は、その取り回しの悪さです。何度も繰り返しになってしまいますが、電動インパクトであれば、コンプレッサーと繋がるホースがないため、取り回しが非常に楽です。

ホースを持ってクルマの回りをうろうろする必要もありません。取り回しの煩わしさがなく、足回りや混み入った部品を『外す』という作業には抜群の効果を発揮します。

10分間の作業時間が短縮されれば、空いた時間で別の作業が行えます。必然的に整備単価のアップに繋がります。

同時にコンプレッサーを回し続ける電力と、インパクトを充電する電力の差が歴然な点も見逃せません。コンプレッサーを電気で回して圧縮空気を作り、その圧縮空気を動力として工具の羽根を回すのがエアツールです。

一方、電動の場合は充電した電力をそのままエネルギーとして使うことが出来ます。そのエネルギー効率の良さから、大手電池メーカー発表の統計では、電気代が15分の1になるという計算もあります。電気代がカットできるということは、それだけ環境に還元していることにもなります。

昨今の環境に対する意識の高さは無視出来ないレベルになっており、その点でも電動インパクトは魅力的でしょう。

 とはいえ、電動ツールの利点や魅力はやはり使ってみないことには分からないと思います。上図の18Vシリーズは185Nmと250Nmと必要十分なパワーを持っています。

DIY大国アメリカでも電動ツールの利用頻度はいうまでもなく高く、評価は総じて高いです。エアツールと比較してメンテナンスもほとんど必要としない点も見逃せません。

リチウムイオンバッテリーの進化により、稼働時間やパワーも以前の電動ツールに比べて飛躍的な進化を遂げています。

作業効率向上、電気代削減、環境対応など、様々な利点を持つ電動ツールを活用するメカニックはスマートな仕事と顧客の目には映るでしょう。

監修:ボッシュ株式会社 長土居大介

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