プロテクションフィルムが飛び石から車を守る
飛び石、鳥の糞、黄砂などから愛車のボディーを保護するプロテクションフィルムを輸入販売するエクセルフィルム株式会社。同社が扱うXPEL(エクスペル)はアメリカで生まれた特殊フィルムで塗装面をコーティングしボディーを守る。
XPELは、ワックスやコーティングなどと違い、剥がすことができるので、剥がした時には新車が納車された時の輝きをそのまま残すことが可能。リセールバリューが高まる製品として注目されている。
材質には耐摩耗性と伸縮性に優れた特殊ポリウレタンを採用し、専用のゲルを使用してボディーに貼り付ける。
日ごろのメンテナンスは、専用のシャンプーを使用するほか、洗車機などでも十分に耐えられる強度を誇っている。洗車キズが入るものの、だいたい60度くらいで自己復帰性能が発揮され、小さい擦りキズなどは60度以上の温度になると消えてしまう。もちろん大きくぶつけると、ボディーまでキズが入ってしまうが、小さな擦り傷程度の場合、フィルム自体は傷つくものの、その下のボディーまではキズが達していない場合もあるので、大切な愛車を守る手段として有効である。
世界的にフィルム施工が人気
車両台数の多い中国、そしてお隣の国台湾では、フィルム施工が人気になっている。その理由としては施工されているのが、分かりやすい点と、コーティングやWAXではいつ効果がなくなってしまったのか分かりづらいという点があるという。一方、カナダ、アメリカでも多くの施工実績があり、カナダに関しては車の30%が何らかのフィルムを施工しているという。
日本市場で施工されているのはスーパーカーと言われる車がほとんどで、一般の車には普及していない。これはプロテクションフィルムへの認知度がまだまだ低いためであり、施工店を増やすのが課題だ。
ヘッドライトの高級化が普及の後押しに
ボディー全体への施工はハードルが高いながらも、ヘッドライトだけを施工するというユーザーが増えている。ヘッドライトはLED化に伴って一般車両でも高額な製品が普及している。黄ばみやキズからレンズを守ってくれるフィルムコーティングにメリットを感じるユーザーが徐々に増えていることもあってか、フィルムの施工を行っている工場がまだまだ少ないため、今ならまだ他社と差別化を図ることが可能なサービスになるだろう。