車販を軸に大幅路線変更!地域密着の整備工場とは

車販を軸に大幅路線変更、ジョイカル加盟で更に加速

せいび界2015年8月号Web記事

埼玉と東京に隣接する千葉県流山市にある㈱グランベリーツー(石井由行 代表取締役社長)は地域密着の整備工場として、平成20年に現在の店舗を構えた。創業は平成4年、スポーツカーショップとしてスタートした。しかし生き残るためにはと、スポーツカー専門からの方向転換、軽自動車主体の販売と整備や車検といった一般的な整備工場へと姿を変えていった。その後、新車販売のノウハウと販路拡大を狙いジョイカルジャパンに加盟した。

軽自動車をメインに置き人気色を揃える

地域密着を続けターゲットを絞る

清潔感を出した受付

 「経営をコンパクトにしたかった、」と石井由行社長は語る。その背景には地域密着と利益の確保があった。「スポーツカー専門店としてスタートしたので、日本全国からお客さまが1点買いで来店していました。しかし、トラブルや故障といったマイナス面やオークションでの仕入れに危機感を感じ、方向転換をしました。現在は新車3割、中古車7割で月間20台ほど車販を行っています。車検台数は年間600台ほどです。中古車販売で発生する下取り車を上手に使い、オークション仕入れに頼らない経営を行っています。1人のお客さまへ1台販売し、下取りを1台頂きます。下取り車をまた中古車として販売します。当たり前のことですが、このスキームを3サイクル行っております。新車であっても下取りが発生すれば同じです。車種を絞ってターゲットも絞れば客層も落ち着いてきます」と石井社長。下取り車を中古車として販売するのは当たり前かも知れないが、確実に利益を取れているだろうか。商圏と商材を狙い撃ちすることは中々出来ない。見事な方向転換とプロモーションといえる。

多くの納車写真を掲載する

新車販売ノウハウと研修制度を使いきる

そんな同社も新車販売には苦戦を強いられた。中古車販売とは動きが違うので、そのノウハウを得るためにジョイカルジャパンに加盟した。「売り方や他社比較、経営的な考え方など、多くの研修プログラムを実施しているので、新車販売を始める大きな助走となりました。今後の整備業界は益々厳しくなるので、入口から攻めていかなくてはいけません。自社に出来る最大限の策を講じなければ生き残れませんから」と石井社長。生き残り策は立地や商圏によって変わるが、自社にあった成長、進化しなくては生き残れないことを体現した整備工場である。

今後はこの事業モデルを他店舗展開していく予定となっているが、目下は現在の商圏の顧客数を増やすことを目標としている。

ジョイカル南流山店
株式会社グランベリーツー

千葉県流山市南流山6-4-1
TEL:04-7157-6600
FAX:04-7157-6622
URL:http://gb2.jp/

石井由行 代表取締役

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