全国の有力自動車整備工場が集まり、現在の自動車整備業界の勝ち残り策を研究、発表するMSC経営戦略会議(小川利明議長)は、去る7月4日、5日に、第36回定時総会並びに第103回研究会を開催した。初日は日刊自動車新聞社の高橋賢治編集局次長を講師に招き、「スムーズに事業を承継するための課題と取組」と題した講演、また「自動車業界展望についてのシンポジューム」を行い、2日目は東京ビッグサイトで開催されたオートサービスショーを見学した。
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小川利明議長 挨拶
ちょうど今6月が終わって、1月スタートでいえば半期が終わった訳ですが、なかなか計画通りには物事がいかなくて、私も毎日声を枯らして叱咤激励していますけれども、みなさんもなかなか自分の思ったような形にはならないのが現状ではないかと思います。
私が最近気になるのは、整備白書に出ていましたけれども、整備士の平均年齢がだんだん上がってきていて、我々専業ではもう45歳を超えているということです。若い整備士のなり手がなくて、辞めてしまうと補充をするのに非常に苦労するという状況です。
つい10年ぐらい前までは、ダメならいつでもクビにして代わりはいくらでもいるという状況でしたが、最近はご機嫌を取りながら使って、辞められると認証の要件に足りなくなってしまってしまうので、私どもも非常に苦労しております。ぜひ皆さんも、従来のいつでも補充できるという考え方を改めないといけないのではないかと思います。