㈱オート信州 人を増やすこともローコスト!?

後継者かく語りき

今から40~50年前の日本のモータリゼーションに合わせて創業した専業整備工場は、そろそろ2代目あるいは3代目にバトンタッチの時期を迎えている。
決して楽ではないこの時代に会社を担っていく後継者は今、何を考え、何を成そうとしているのか?

ノウハウをきちんと伝授すれば新人も早期に
戦力となり結果が出れば人件費もペイできる!

株式会社オート信州

長野県長野市

前回のタナカ自動車(長崎県)からのご紹介で今回は長野県のオート信州、小林信善社長に話を伺った。
株式会社オート信州は新車・中古車の販売はもちろん、車検も手がけている。元々はお父さまが同社を立ち上げ、小林社長が2代目として切り盛りしている。

さて、今でこそ同社の代表を務める小林社長だが、元々は別の夢があったという。
「航空会社に勤めたかったんです。航空関係の専門学校にまで通いましたし。ところが、いざ就職を迎えた時に、四大航空会社が新卒は大学からしか採らないと方針変更してしまいまして……」(小林社長)と残念ながら夢は叶わなかった。

しかし、趣味でサーキットを走ったりしていたそうで、その縁で知り合った方から「きっと跡取りとして期待されているから、真剣に考えた方がいい」という助言をもらい、甘えが出てはいけないと長野を離れた愛知県のタイヤショップで修行を重ねた後、オート信州に入社。
平成19年からは代表に就任した。
「入社してからは、自力でホームページを立ち上げました。ヤフーオークションが今ほど盛んでなく、販売店でもホームページを持っている所は少ない時期でしたが、これからはインターネットの時代がくると確信していました」と当時の取り組みを語る小林社長。スタッフは最盛期に比べれば減っていたが、この力あればこそ、北海道や沖縄など県外からの販売実績を上げるに至ったといっても過言ではない。

現在も少数精鋭体制のため、いかにローコストで運営するかを研究している小林社長。その一環として4月からは社員を1名増やした。
「立場上、管理の仕事も増えているので、全部こなすには限界があります。ならば、人を育てて戦力にし、それで結果を出してくれれば人件費がかかっても安く済みますし」と小林社長。

今後の生き残りに向けては、以前やっていた家電の取付代行のように何かあった時には電話してもらえる存在、オンリーワン商法を目指すことが重要だとしている。

 

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