日本自動車整備振興会連合会
定例記者会見
~スキャンツール活用事業場の認定もスタート~
日本自動車整備振興会連合会・同商工組合連合会(坪内恊致会長・理事長(写真))は去る2 月26日に総会後定例となっている記者会見を開き、今年度の同会の事業計画並びに重点取り組み課題などについて説明した。
会見の冒頭、坪内会長は「今年は、自動車関係の行事が多くあります。7 月にはオートサービスショー、10 月には日整連主催の第19 回全日本整備技能競技大会が開催されます。また、11 月には東京モーターショーが開催されますので、その機会に多くの方々(一般ユーザー)に改めて、自動車への関心を持っていただき、加えて整備への一層のご理解をいただきたいと考えております。
日整連・整商連といたしましては、この転換期となる整備業の基盤強化を中心に引き続き業界が抱える諸問題に積極的に取り組んでまいりますので、ご理解とご支援をお願いします」と挨拶した。
① 自動車整備業のビジョンⅡ 普及のための取り組みについて
平成23 年3 月に発行した「自動車整備業のビジョンⅡ」を受けて、平成24 年度は更なる普及促進を図るためにビジョンⅡの中で提案している事項に関する具体的な取り組み例等をQ&A 方式で取りまとめた「自動車整備業のビジョンⅡ実践マニュアル(選ばれる事業場になるための取組みヒント集)」を作成。さらに平成25 年度はビジョンⅡに積極的に取り組んでいる整備事業者の事例を調査し、好事例集を作成する予定。
② FAINES の新料金体制と次世代システムについて
2013 年4 月よりFAINES が新サービス料金体制に移行。現在、基本料金が月額500 円、整備マニュアル利用料金が1 回150 円(パック料金月4,500 円/35回)だが新料金では、基本料金が月額1,000円で整備マニュアルも見放題になる(整備マニュアル利用をしない会員に限り、現行の基本料金月額500 円も継続可能。ただし、新規会員は新料金体制のみ利用可)。
現在のところFAINES 会員は2 万7千25 社でその内、2万4,949 社が新料金(月額1,000 円)に移行済み。
今後のFAINES 構想としては、タブレット型端末への対応や新機能として、点数表サイトから部品概要図が確認できる仕組みやスキャンツールから特定の整備マニュアルへリンクする連携機能の可能性を検証する。
③ スキャンツール活用研修と事業認定について
基礎研修を24 年度から開始。現在各振興会において実施しており、今後も継続して行う(24 年度の実績は本年6 月までにまとめる予
定)。
応用研修については、25 年度から実施予定で、各振興会において研修準備中。
スキャンツール活用事業場の認定への流
(1)整備事業者から申請
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(2)次の確認を行い認定要件審査台帳に記載
① スキャンツール活用応用研修修了証
( 1 級整備士合格証)
② スキャンツール機能の確認
( カタログ、仕様書又は聴き取りなど)
③ FAINES 加入
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(3)事業者に対して
① 認定証の発行
② 認定規則の説明
( 事業者の責務:診断結果の説明、印刷物の提供)
③ 認定ツールの確認
( 日整連へ注文)
以上の流れでスキャンツール事業場認定を取得できる。