カーコンビニ倶楽部がオーナー会を開催
2014年5 月22 日東京都江東区TOC有明にてカーコンビニ倶楽部㈱(林 成治社長)が全国オーナー会を開催した。
2013年総括と2014年の基本方針
「新市場の開拓」
林社長の説明から始まったオーナー会では、まず加盟店増加の話題に触れた。現在823 店舗を有するカーコンビニ倶楽部では年々その店舗を増加させていっているとのことだ。インターネットなどを通じて年間約15 万件の集客を行っていると実数字を公表した。内訳としてはパソコン、スマホ、コールセンターによる集客がメインで、特にスマホの集客が多かったとのことであった。当然スマホ用のサイトの用意やSEOなど様々な対策を行ってのことである。内部的な動きとして本部によるミステリーコールを実施。
32 項目に及ぶチェック箇所から店ごとに分析し、その結果をフィードバックした。改善の為の研修を全国で19 か所、外部の専門業者を呼び研修を行った。と同様に全店にミステリーショッパーとして調査も行った。加盟店の社員教育、接客に関する研修を積極的に行い、2013年の年末にはカーコングランプリを開催した。研修に関しては全て本部負担とし「加盟店の方々がきちんと収益を上げられるようにするのが本部の一番の役割だ。本部は加盟店が儲かる仕組みを考えていく」と林社長。加盟店貢献に対する熱意を語った。去年のホームページPV数は1,400 万件を超え、潜在的に500万人の顧客が同社のホームページを見ていることを公表し、ネットによる集客の重要性を説いた。消費税増税、車検制度の改定、少子高齢化、など今後のアフターマーケットが縮小することについて触れた。
2014 年の方針として中古車の個人売買を筆頭にスキャンツールによる車の健康診断としての入庫促進に繋げる。その他にTポイントとの提携、LINEと提携、若い世代を中心にスマホの修理受注など様々な分野との提携で新しい顧客を創造することに注力していく方針とした。
カーコンは新市場を開拓する。中古車個人間売買支援サービス「カーコン・マーケット」
カーコンビニ倶楽部ではこの個人間取引について総合サイト運営の㈱オールアバウトと共同事業として、「カーコン・マーケット」の名前で運営をしていく。一言で言ってしまえば中古車の個人間取引を支援するサービスの一種である。4 月からの消費税増税を受けて、消費者のコスト削減意識が高まっている。そうした背景から、日本では未だ認知度は低いながらも、より売買コストの低い「中古車の個人間売買」が拡大すると見込んで、今回の事業参入が決定した。消費者は今回開設する中古車購入サイトを通じて気に入ったクルマを購入し、事業参加している最寄りのカーコンビニ倶楽部店舗で購入車両を受け取る仕組みだ。
またクルマを売りたい人も、同カーコンビニ倶楽部店舗に持ち込む。査定資格を持つスタッフが、クルマのキズや走行距離など100 項目以上を確認してサイトに掲載する。掲載されたクルマには1 年間の品質保証が付与され、消費者の車両品質に対する不安を払拭できるシステムとなっている。さらにこのシステムには現金取引と別にオートローンの仕組みも兼ね備えている(図参照)。
店側のメリットとしては「個人から買った」という認識ではなく、「お店から買った」という感覚で個人間取引が出来るので安心も出来る。保証もついている上に、万が一の故障の際に入庫場所が分かる、売りっぱなしではないなど様々な部分でメリットがある。以上の点から個人間取引でありながら新たな顧客が出来る、車両販売以外にもコーティングや後の車検などの入庫促進も見
込める。査定に関しても規定の項目を定めている。
今後のメディアへの露出としては6 月よりテレビ、雑誌などへPRを始め、9 月よりテレビCMも打っていく予定。店頭でもカーコン・マーケットの周知をさせるノボリやポスター、チラシなどを配置する。もちろんインターネット上ではフェイスブックやツイッターなどを活用していく。