整備工場のためのインターネット活用講座 無料診断を行うための集客の仕組み

前号では「車検の新規集客に成功しているお店は、見積もり相談や車検の無料相談をアピールして、そのうち客を集めている」ということをお伝えいたしました。整備工場で新規客を集めることに成功している工場は、車検の無料診断や無料見積もり等の「無料相談」をアピールして見込み客集めを行っているのです。

前号をお読みいただいた読者の方から「具体的にはどのように新規の見込み客を集めるのですか?」というお問い合わせをいただきました。そこで本号では、無料診断を行うための集客の仕組みについて解説したいと思います。

整備工場は、典型的な地域ビジネスです。北海道のお客さまが沖縄に車検を出すことはありません。そのため、地域やエリアでナンバーワンを取れば良いのです。日本ナンバーワンである必要はありません。しかもそれは、実店舗でなくても良いのです。バーチャルの世界でナンバーワンであれば良いのです。バーチャルとは「インターネット」のことです。

何かに特化したホームページを作る
クルマが故障した際、ユーザーが真っ先に取る行動は何だと思いますか? 一番多いのは「買ったところに相談する」です。そしてそれ以上に良くあるのが「インターネットで検索する」なのです。つまり、見込み客を集めるための最初のステップは「何かに特化されたホームページを作る」ということが重要なのです。

試しに、あなたの地域で「車検」や「オイル交換」「オイル漏れ」などのキーワードで、インターネットを検索してみてください。ほとんどの地域で「今すぐ客」を求める広告的なホームページばかりだと思います。「クルマの修理相談」をメインとしているホームページは皆無です。

お客さまは、売り込みを受けたくてホームページを検索しているわけではありません。何らかの悩みを解決したいと考え、インターネット検索をしているのです。そこであなたの工場のホームページを見つけて、悩みが解決できることが分かると、お客さまは相談してくれるようになるわけです。

お客さまの悩みを解決するホームページを作ろう
「オイル交換10%OFF!」ではなく「愛車のオイル交換がいくらかかるのか? 最短15分でお調べします」というホームページを作ることです。お客さまの悩みを解決するホームページを構築することだけを考えてみてください。

アクセスの多くはスマートフォンから
私は、毎日多くの整備工場に関するインターネット検索の結果について調べていますが、近年クルマの修理相談についての検索数が増えています。なぜだか分かりますか? 理由は、スマートフォンの急激な普及により、多くの人がディーラーへ修理にいく前に、自分のクルマの悩み(故障内容や近くのおすすめ整備工場など)について、気軽に調べるようになったからです。通勤時や寝る前、テレビを見ながら「近くで安く整備してくれる良い工場は無いかな?」と、スマホで検索するようになったからです。その「お客さまの悩み」を解決できるホームページを作ることが大切です。

地域の見込み客が欲しい人は、まずはスマホに最適化
された、お客さまの悩みを解決できるホームページを作ることから始めましょう。次回は広告について解説したいと思います。

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