第6回 カーベル全国大会特集

自動車に関する困りごとを解決するサービスを次々に展開する㈱カーベル（伊藤一正社長）。去る9月18日に、第6回全国大会をグランドプリンスホテル新高輪にて開催し、加盟店、取引先を含む822名が参加した。

当日は平昌オリンピックカーリング男子日本代表を講師に招いての記念講演や、往年の刑事ドラマ「西部警察」をモチーフにした新CM記者発表会、加盟店4社の事例発表、各種キャンペーンの表彰（プレゼンターは女優の橋本マナミさん）など、盛りだくさんの内容で行われた。この他、全国大会恒例の12大新メニュー発表や、勉強会恒例の伊藤（社長）タイムも行われた。
本特集では、写真を交えながら当日の模様を振り返ると共に、今後の同社の方向性を紹介していく。

伊藤タイム in 全国大会　～コミスタと新メニュー～
代表取締役 伊藤 一正 氏

色々な事情でモノが売れないですとか、全国から色々なことを聞いておりますが、どんな時代でもどんな環境でも、誰に売るか？どうやって売るか？この2つさえしっかり戦術を立てれば、モノは売れると思います。
誰に売るのかも決めない、どうやって売るのかも決めない、そんな状態で販売強化や新メニューを取り入れてもなかなか厳しいと思います。

さて、皆さんの経営と人生がハッピーになるために、車屋さんの社長に必要な姿勢がございます。それは情報共有です。車屋さんは情報共有ができていないのです。30人も50人も100人も社員がいたら情報が伝わらないのは何となく分かりますけれども、今900店舗全店の平均社員数は7.6人です。

にも関わらず、何と情報共有ができていないのです。例えばこんなことが度々見られます。新車市場や100円レンタカーをスタートするに当たっての研修会を2日間開いています。そこへ伺った担当者やSVがよく聞く言葉が、「社長から『○月○日○時から研修会があるから、出席するように』とだけ言われたから出席しました」というものです。

100円レンタカーをやることも知らない、「新車市場って何ですか？」「ウチ今まで中古車がメインなのに、何で新車
販売なんてやるんですか？」というのが研修会に出席した社員さんの声なのです。

このような状態で研修会はスタートするのですけれども、やはりそういうお店はオープンしても、繁盛しないのです。何で100円レンタカーをやるのか、何のために新車販売を強化するのか、その理由が明確だからこそ代表者がコストをかけて入会機会を得たにも関わらず、そこで働く社員さんは誰も知らないのです。

社長の思い、何でそれをやるのか、きっと長所伸展か短所改善か、そのどちらかの理由でやるはずですけれども、その思いが全く社員さんに共有されていない。20人も30人もいるならともかく、7 ～ 8人しかいないのにです。

ということで皆さんぜひ、この情報共有をしてください。人数はともかく、人の集まり、組織の中はギャップだらけな
のです。役職、業務、個人の価値観含めてギャップだらけです。

ギャップを埋めるためにはコミュニケーションしかありません。コミュニケーションにお金はかかりません。気遣いと時間を少しかけるだけです。コミュニケーションとは、「良い人間関係を創る道具」なのです。何かビジネス上でうまく
いかない時は、ほとんど原因よりも心因によるところが大きいのです。

「仕方なくやっている」、「言われたからやっている」、「元々やる気はなかったけれども、とりあえずやっている」、そういう心境で何かをやってもほとんどうまくいきません。

失敗の原因の前に、それ以上に大きな要因である心因によるミスを招いていることが実は多いのです。ということで、
皆さんの経営と人生がよりハッピーになりたければ、コミュニケーションから始める＝コミスタなのです。皆さんがよく
聞く講演やビジネス本には、「考え方が変われば行動が変わり、行動が変われば結果が変わる」という言葉があると思いますが、では考え方とは、どうやってできますか？

そこにいる組織同士の関係、そこにいる人間同士の関係、この関係が良好でなければ良い考え方は浮かびますか？ ということです。「うるせえなあ」「むかつくなあ」という人間関係の中で、良い仕事は生まれますか？
関係の質さえよくなれば、「よし皆でやるか！」という思考になり、行動が変わり、良い結果が出やすいと思いませ
んか？

ということでぜひ、今年もラスト4 ヵ月ですが、コミスタを覚えていただいて、ここから始めると考え方も行動も結果もよくなるのだということをご理解いただければと思います。

どんなことでもいいです、コミュニケーションを高めることによって、関係性がよくなれば仕事も行動も結果もよくな
ると思います。私たちのスローガンが「顔晴れ（がんばれ）」ですので、皆さんの顔も晴れるようなメッセージをお伝え
しました。