公益財団法人自動車リサイクル促進センター(所在地:東京都港区芝大門1-1-30日本自動車会館、代表理事:中村崇、以下JARC)は、2017年度における自動車リサイクルの取組情報と実績データを取りまとめた「自動車リサイクルデータBook2017」を2018 年7月20日に公表した。
JARCは、自動車リサイクルシステムが運用開始した2005年1月から使用済み自動車の移動報告の実績を「電子マニフェスト報告書」として取りまとめてきた。そして昨年度から、自動車リサイクルシステムの利用者の利便性向上を目指して、これまで自動車リサイクルの関係者が個別に発信していた実績情報や鉄スクラップ相場等の情報を取り込んだ「自動車リサイクルデータBook」に刷新し、公表している。
今年度作成した2017年度版と昨年度版との違いは、主として、「ハイブリッド車(HV)の中古車輸出状況」、「電気自動車(EV)の預託台数・引取台数・中古車輸出状況」を追加した点にある。
特にEV関連のデータを公開するのは初めての試みで、最新の2017 年度で見てみると預託台数(=リサイクル料金を払い込んだ台数)は25,199台と台数こそまだ少ないものの、前年比67.5%プラスとかなりの伸びを示している。同じく引取台数も前年比53.4%プラスの135台とこちらも同様の傾向だ。当然ながら輸出台数も127.5%プラスの3,528 台と3 項目の中では伸び率が大きい。
一方、HVの輸出台数はというと、前年比25%プラスの118,875 台と伸び率もさることながら、台数も10万台超えに至っている状況に驚きを隠せない。EVの状況と合わせて考えると、自動車リサイクルの世界でも世界規模で電動化が進みつつあるといってもいいだろう。
なお、「自動車リサイクルデータBook 2017」はJARCのホームページよりダウンロード可能なので、興味がある方はぜひご参照いただきたい。
ダウンロードURL https://www.jarc.or.jp/data/databook/