アドヴィックスセールス 寺澤社長インタビュー 100年に一度の大変革期 だからこその社名変更

去る8月1日に、今年創立20周年を迎えた「S&Eブレーキ」は「アドヴィックスセールス」へと社名を変更した。今回は、社名変更という大きな決断を下した理由、そこに込めた想いを代表取締役社長である寺澤禎氏に伺ってきた。

― 何故、この時期に社名を変更されたのでしょうか?
寺澤社長(以下、寺澤) 私は2016年から現職を担当させていただき、在任中に創立20周年という一つの節目を迎ることを意識するようになりました。昨今、100年に一度の環境変化ということが叫ばれておりますが、その中でしっかりと生き残りを図るための施策の一環ということで、この20周年という節目に社名を変えることと致しました。

― どのような想いで【アドヴィックスセールス】という名前に決めたのでしょうか?
寺澤 「名は体を表す」と言いますか、品質と技術に裏打ちされた「ADVICSの製品を扱う販売会社」であるということが分かりやすいということ、シンプルで覚えやすいこと、グローバルでしっかりと意味が通じることなどを考え、複数の案の中からこの名前としました。
まだ社名を変更して1 ヶ月余りではありますが、お客さまを始め関係各所からは、今回の変更について好意的なお言葉を頂いております。

― 社長として心掛けていることを教えてください
寺澤 社員としっかりコミュニケーションをとることです。会社の成果は社員一人ひとりの成果の積み重ねだと思いますので、一人ひとりが能力を高め、それを発揮し、さらにチームとしてベクトルを合わせて組織としての能力向上と成果に繋げることが大切だと考えています。そのために自ら率先し、上下関係なくコミュニケーションが取れる環境作りに力を入れております。
社長室はあるのですが、昨年から社員の顔色が見えるように社員と同じ大部屋に机を置いて貰っています。近くの社員は迷惑に思っているかもしれませんが(笑)

― 自動車業界についてどのようにお考えですか?
寺澤 国内での自動車業界につきましては、言い尽くされているとは思いますが、「自動運転」「コネクテッド」「シェアリング」「電動化」等の新しい動きが着実に進んでいくと考えています。
また海外につきましては、新興国を中心にこれからモータリゼーションを迎える地域での保有台数拡大が進みますので、グローバルでのアフタービジネス拡大が期待できます。

― ブレーキ業界は回生ブレーキ全盛で交換需要が少なくなると思われますが、どのようにお考えですか?
寺澤 確かに、ハイブリッド車、EV車などの普及により、ブレーキパッドやディスクローターなど消耗品の交換頻度は下がります。一方で、自動運転やシェアリングなどが進展しますので、今まで以上に車両側、とりわけブレーキへの「安全」「安心」に対する期待と責任が大きくなりますので、整備面においては、特に予防整備という面での重要性がますます高まると思っています。

― おすすめの商品は?
寺澤 やはり、弊社が特におすすめしたいのは、多くのお客様にご愛顧いただいておりますブレーキパッドです。加えて、今年から国内市販市場向けとして新規投入致しました、ディスクローターとドラムブレーキ用のホイールシリンダです。

― 今後の意気込みを教えてください
寺澤 国内唯一のブレーキシステムサプライヤの販売会社として、単に商品の提供をするだけではなく、ブレーキのプロフェッショナル集団ならではの技術サービス、情報提供を、商社様、部品商様と一体となって提案してまいります。
「ブレーキ部品と言えばADVICS」
と言っていただけるように努力していく所存ですので、今後ともよろしくお願い致します。

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