抹消登録台数　2021年5月

2021年5月の各抹消台数は、少なくとも対前年は軒並みプラスとなるかと思いきや、さにあらず。対前月含めて三者三様の結果となった。

輸出抹消は対前年、対前月共に好調で、対前年がプラス14.2%、対前月もプラス41.4%と共に2桁のプラスになった。対前月は大幅増に見えるが、前月は前年割れだったことを踏まえると、仮に前月が前年割れを起こしていなければここまで極端な増加率にはならなかったのではないだろうか。

他2項目が回復基調を見せる中、唯一前年割れだったのが永久抹消で、対前月こそプラス15.0%なものの、対前年はマイナス2.9%となった。とはいえ、輸出抹消同様、前月は前年割れを起こしているため、前月が仮に前年並みだったとすれば、対前月の2桁プラスもあってなきが如しなのかもしれない。

永久抹消と対照的だったのが一時抹消で、対前年がプラス17.1%と好調な一方、対前月はマイナス8.3%となった。しかし、他2項目と違って前月は前年割れを起こしておらず、なおかつ対前年が2桁プラスということを考えれば、前年同月の落ち込みが大きかったことが分かる。

昨年と本年でコロナ禍であることに違いはないが、何もない所に降って湧いた昨年と、ある程度対策が練られてきた本年では当然、本年の方が数字は回復するのだろうというのが大方の見方ではあったものの、必ずしも一律で前年プラスになるとは限らないことが分かった。次月以降も特に対前年でどれだけの変化があるのか、注目である。

※本年の1～12月（最下段右から2列目）は5月までの累計台数で、前年比は当該累計台数の前年同期比となっている。（出典：自販連）