NGP 日本自動車リサイクル事業協同組合(本部:東京都港区、理事長:佐藤 幸雄、以下 NGP)は、教室にいながら自動車リサイクル工場の見学が体験できる「NGP バーチャル工場見学会」を2021 年4 月23日より開始した。
「NGP バーチャル工場見学会」は、Zoom などのWEB 会議システムを利用して、自動車がリサイクルされる工程を、実際に工場にいるような臨場感で学ぶことができる仕組みのことである。
【背景】
NGP は、国内・海外の学校教育現場を支援するベルマーク運動に2012 年4 月より「協賛会社」として参加し、全国の学校へのNGP 自動車リサイクル工場見学会の誘致や、2006 年より13 年連続で環境展示会「エコプロ」への出展など、子どもたちへの教育支援活動に取り組んできた。
2019 年に国際社会共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)への取組みを宣言し、これからの時代を担う子どもたちのための教育支援活動をさらに強化している。
これまで工場見学会は、実際に小学生が工場まで訪問する校外学習として活用されてきたが、コロナ禍で校外に出ての社会科見学を取り止める学校も多く、子どもたちの学習の機会が減っているのが現状である。
実際に目で見て体験する工場見学は、子どもたちにとって貴重な学びの場であり、実際に工場に来ての見学が難しい子どもたちにも、体験を交えた学びを提供したいという考えから、バーチャル工場見学会の開始に至った。
【バーチャル工場見学会の内容】
<ポイント1>
「NGP バーチャル工場見学会」では、自動車がリサイクルされる工程の動画を利用し授業を進めていき、Zoom などのWEB 会議システムを利用するため、子どもたちからの質問に対して工場の担当者が回答してくれるなど、双方向のコミュニケーションにより理解を深めることが可能。状況に応じて、講師も含め完全にWEB 上で進めていくこともでき、講師のみ教室に訪問し、直接授業を進めていくこともできる。
<ポイント2>
動画は、レポーターが工場の担当者に質問しながら、実際の自動車リサイクルの工程に沿って展開されていき、本当に工場にいるような臨場感で学ぶことができ、随所にクイズを交えて子どもたちに考えてもらう時間を設けたりと、通常の工場見学で提供されている内容を「NGP バーチャル工場見学会」向けにアレンジしたコンテンツを提供する。
<ポイント3>
工場見学の際に事前に配布する「環境教育ノート」は、「NGP アップサイクルプロジェクト」(https://www.ngp.gr.jp/upcycle/)で廃車になった自動車の取扱説明書を再生利用して製作したもの。これまで廃棄物となっていたものを再利用した「環境教育ノート」を使って工場見学を行うことで、自動車リサイクルの流れを学習するだけでなく、廃棄物の発生抑制や資源循環の大切さも学ぶことができる。
(キャプション 廃車となった自動車の取扱説明書から製作した「環境教育ノート」)
【今後について】
バーチャル工場見学会については、近隣に工場がないなど、実際の工場見学が難しい学校の子どもたちなどに工場見学を疑似体験してもらうための仕組みとして、コロナ禍の収束後も活用していく予定となっている。
【バーチャル工場見学の申し込み方法について】
バーチャル工場見学は、以下のサイトより申し込みを受け付けている。
https://www.ngp.gr.jp/factory/