2021年3月 抹消登録台数

2021年3月の各抹消台数は、対前月で見ればいずれの項目も大幅増となったものの、対前年で見ればほぼ前年並みかそれよりも若干下回るという、恒例の風物詩と言うべき結果となった。

輸出抹消は対前月こそプラス約20%と大幅に増えたように見えるものの、増加割合で言えば3項目の中ではこれでも一番小さく、しかも対前月ではマイナス14.4%と一番大きな落ち込みとなった。対前年でマイナスながらも対前月はプラスということは、これがコロナ禍の影響によるものだとするとコロナ禍がなければ対前月の伸び率はさらに大きかったであろうことが想像に難くない。

3項目の中で変動幅が真ん中になったのが永久抹消で、対前月はプラス79%と伸び率は輸出抹消の約4倍、一方で対前年は輸出抹消同様にマイナスでマイナス2%と微減となった。永久抹消の対前年の落ち込みもコロナ禍によるものであるならば、対前月が100%を超えていた可能性もないとは言いきれない。

逆に一人勝ちとなったのが一時抹消で、対前年のプラス3.4%は序の口、対前月はプラス98.4%とまさに大幅増を記録した。ほぼ前年並みでも前月から比べれば大幅増ということは、コロナ禍もなく絶対量が増加していれば、対前月も軽く100%超えを果たしていたに違いない。

昨年の3月と言えば、大規模イベントの中止など、コロナ対策が実施され始めたごくごく初期段階に過ぎない。(第一次)緊急事態宣言の発出~解除が4月~5月だっただけに、コロナ禍の影響が本格的に数字に表れてくるのはこれからであることが予想でき、次回の発表がより一層注目である。

西暦 1月 前年比 2月 前年比 3月 前年比 4~3月 前年比
輸出抹消 2020 168,988 99.1 88,842 101.7 133,618 123.7 1,496,558 105.1
2021 113,993 67.5 95,346 107.3 114,371 85.6 1,183,360 79.1
永久抹消 2020 58,169 115.0 15,325 90.4 26,457 92.3 231,926 101.4
2021 50,648 87.1 14,485 94.5 25,939 98.0 211,781 91.3
一時抹消 2020 276,800 97.7 317,291 92.3 616,616 96.8 4,111,925 98.8
2021 263,686 95.3 321,418 101.3 637,756 103.4 3,854,001 93.7
西暦 4月 前年比 5月 前年比 6月 前年比 1~6月 前年比
輸出抹消 2020 99,160 83.7 107,585 68.3 108,811 112.3 707,004 95.7
2021
永久抹消 2020 10,670 100.7 10,817 80.0 14,388 104.5 135,826 101.3
2021
一時抹消 2020 288,064 90.4 238,555 72.0 288,127 93.2 2,025,453 91.1
2021
西暦 7月 前年比 8月 前年比 9月 前年比 4~9月 前年比
輸出抹消 2020 93,382 62.3 89,661 88.2 86,987 71.7 585,586 78.5
2021
永久抹消 2020 14,634 91.4 13,078 96.9 14,325 94.7 77,912 94.4
2021
一時抹消 2020 300,310 84.3 262,556 92.2 316,400 92.0 1,694,012 87.1
2021
西暦 10月 前年比 11月 前年比 12月 前年比 1~12月 前年比
輸出抹消 2020 98,419 65.7 96,448 104.5 79,197 67.5 1,251,098 85.0
2021 323,710 82.7
永久抹消 2020 15,552 90.3 13,126 85.8 14,119 83.4 220,660 96.7
2021 91,072 91.1
一時抹消 2020 330,406 92.1 304,317 102.7 302,406 100.1 3,841,848 92.2
2021 1,222,860 101.0

※本年の1~12月(最下段右から2列目)は3月までの累計台数で、前年比は当該累計台数の前年同期比となっている。

(出典:自販連)

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