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RUMアライアンスが2021年3月例会を開催 プラスチックリサイクルの取り組みと、工場見学会のシステム化がメイン議題に

特定非営利活動法人RUMアライアンス(以下、RUM)は、去る3月17日に同アライアンスの3月例会をリモート開催した。

議題の中心は2つで、1つはRUMプレミアム、ASRの削減を目的とした新たなプラスチックリサイクルシステムの構築についてである。もう1つは、自動車リサイクル高度化財団の採択事業として2年目を迎えることが決まった、リサイクル事業者の工場見学会のシステム化についてである。

 

赤須 洋一郎代表挨拶

例会の冒頭、赤須洋一郎代表は次のように述べた。

「3月になって暖かくなってきたものの、コロナ禍はいまだ続いており、健康にだけは気をつけて事業活動を行っていただきたいと思います。

今回、(自動車リサイクル)高度化財団採択事業の2年目の許可をいただけたのはよかったと思います。まだまだ課題は残っていますが、参画いただいた企業の皆さんにとっても実りのある事業としたいと考えております。コロナ禍とはいえ、工場見学会の仕組みをぜひ成功させたいと思います。

先日、オンラインゲームのプラットフォームおよびゲーム作成システムを提供しているロブロックス(Roblox)という企業が、ニューヨーク証券取引所に上場するというニュースを拝見しました。ロブロックスが提供しているシステムは、現実世界に近似するバーチャルな世界をオンライン上に構築するもので、インターネットの次の世界と言われている「メタバース」という分野だそうです。

このニュースをみて、リアルでの対面がなくても活動できるようになるのではないか、いずれバーチャルで活動できる企業が本格的に台頭してくるのではないか、と同時に我々も時代遅れにならないようにしなければならないという思いを強くしました。

現実世界に目を戻しますと、政府の方針でもありますが、脱炭素社会に向けての動きなのか、住友商事や丸紅商事といった大手商社が石油関連事業を手放し始めており、その結果だと思うのですが株価も上がっているなど、環境変化は激しいです。

一方で資源相場も上がってきており、我々も日本中の使用済み車両を買い集めて、何らかの影響力を持った集団でありたいと思っております。」

 

議題1 RUMプレミアムからプラスチックリサイクルの取組について

ASRの削減を目指す、同アライアンス独自の取組であるRUMプレミアム(プラスチックリサイクル)。先月の例会では、昨年11月の産構審合同会議を経た状況変化について解説を受けると共に意見交換を行ったが、今回は具体的な取組(新たなコンソーシアム作り等)について意見交換を行った。

合わせて、例会という限られた時間内では十分な議論ができない懸念もあることから、出席者に対してアンケートの提出が求められた。

 

議題2 高度化財団採択事業の2020年度報告及び2021年度計画

自動車リサイクル高度化財団の採択事業である、自動車リサイクル業者の工場見学のシステム化について、去る3月1日に同財団にて初年度の最終報告会が行われた。参加したのは赤須洋一郎代表と近藤高行分科会リーダー。

2020年度は分科会13回を開催し、予定していた7項目の取組すべてに着手できた。目指した見学者数(→1)及び受入れ先企業数(→2)は、1が目標4,000人に対して実績1,668人、2が目標20社に対して実績17社(21工場)と、やはりコロナ禍ということもあってか思ったほどには見学者数が伸びなかったのが実情である。

とはいえ、同財団の選考委員会による審議の結果、初年度の取組が評価され、2021年度も採択事業として継続することが決定した。初年度を振り返って、近藤リーダーは「受け入れ先企業を募集するに当たって、JAERAと協調できたことが大きかった。

しかし、課題もいくつか抱えており、①見学希望者と受け入れ先企業を結びつけるWebサイトのマッチング機能を高める、②受け入れ企業数の増加(47都道府県の半分を目指したい)、③新規見学希望者の増加、これらの解決を2021年度は目指したい」とした。

 

21年度及び22年度の目標数値は、

2021年度

受け入れ企業数 累計25社、見学者数6,000人(バーチャル見学含む)

2022年度

受け入れ企業数 累計50社、見学者数10,000人(バーチャル見学含む)

としている。

次回4月例会の開催予定は2021年4月21日(水)

 

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