国内の生産及び新車・中古車の販売状況（11月分）

新車の国内4輪車生産状況

2020年11月の国内4輪車生産台数は、表1にあるように合計で78万159台（対前年同月比97.0%）と、2か月ぶりに前年を下回った。※今回より再びデータが確保できました

また、11月のメーカー別生産台数は、表2にあるように、トヨタとホンダの2社のみが対前年プラスとなり、回復は一旦小休止となったようだ。

トヨタは日本及び中国での販売・生産が好調で、国内生産も29万8,968台（同108.5%）と3ヵ月連続で前年比プラスとなった。

ホンダも中国での生産がアジア全体の生産を牽引し、いずれも過去最高を記録。国内生産もその一翼を担うなど6万4,843台（同122.5%）と3ヵ月連続で前年比プラスとなった。

一方、日産は国内での軽自動車販売が11月として過去最高を記録したものの、国内生産は5万2,110台（同80.1%）と21ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

マツダも輸出のみ前年比プラスとなったものの、国内生産は7万8,204台（同96.2%）と1ヵ月で前年比マイナスへ逆戻りした。

三菱も国内外及び販売・生産・輸出とすべての項目で前年比マイナスとなるなど、国内生産は3万6,542台（同67.8%）と、8ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

スバルはレヴォーグ等が好調で新車販売が2ヵ月連続で前年比プラスになったものの、国内生産は5万8,503台（同91.8%）と3ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

ダイハツも軽自動車が好調で国内販売が2ヶ月連続で前年比プラスになったものの、国内生産は7万791台（同82.1%）と3ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

スズキは国内販売が5ヶ月連続で前年比プラスとなったものの、国内生産は8万8,065台（同99.1%）と、6ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

続いて11月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように3万1,927台（同119.2%）と2か月連続で前年比プラスとなった。

表1：2020年11月の国内4輪車生産台数

（出典：自工会）

表2：2020年10,11月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

（出典：各メーカー）

表3：2020年10,11月の輸入車新規登録台数

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

11月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で41万1,595台（同106.7%）と2ヵ月連続で前年を上回った。車種別でも小型乗用車、バスを除いて前年比プラスとなった。

メーカー別では、6メーカーが前年を上回った。

登録車のブランド通称名別は、上位からヤリスが1万9,921台、ライズが1万627台、アルファードが1万109台、ハリアーが9, 897台、カローラが9,653台と前月に続いてトップ5がすべてトヨタ車となった。

また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万5,685台、スペーシアが1万2,027台、タントが1万599台、ムーヴが9,980台で、ルークスが9,019台と、ルークスがトップ5に食い込んだ。

表4：2020年11月の国内新車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連、全軽自協）

国内中古車販売状況

11月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で29万9,783台（同102.1%）と、2か月連続で前年プラスとなった。一方、車種別では乗用車全般が前年を上回った。

表5：2020年11月の中古車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連）