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NGPが第16回通常総会開催 ~「急速に変化する時代」を切り開くために~

自動車リサイクル部品販売団体の大手、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(佐藤幸雄理事長 以下、NGP)は去る10月26日、通常総会を開催した。

なお、本通常総会は社会情勢を鑑み、オンラインにてWeb 会議システムを通して開催され、総会会場には一部の役員のみが出席し、感染対策に留意しながらの運営となった。その後、恒例の記者会見が行われた。

豪雨災害、新型コロナウイルスと困難を極めた2019年度

会見に先立ち、佐藤幸雄理事長は、「昨年、2019年度は台風19号、千葉豪雨に始まり、新型コロナウイルスの感染拡大、その中で発生した熊本県を中心とする令和2年7月豪雨と非常に困難を極めた1年となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大による、全世界における経済の大打撃は当然ながら我々の業界にも及びました。整備工場からの部品問い合わせも激減し、使用済み自動車の入庫台数も普段の半分以下になった組合員もいたと聞いております。

このような中、各社創意工夫をしながら従業員の感染予防対策や在宅勤務の実施、時差出勤などを行うと共に、普段行われていない精緻な解体の実施や工場内の清掃、レイアウト変更などを行っておりました。

現在の活動は正常に行われている状況です。今後も感染予防に配慮しながら、NGPグループの活動を進めてまいりたいと思います」と挨拶した。

2019年度は入口・出口の課題が共に一定の成果を得た

2019年度は総会の前後で発生した台風19号被害、千葉県豪雨等、NGP始まって以来の水害対応を迫られ、約5,000台の車両を引き上げた。

また年度終盤にも令和2年7月豪雨対応で、約1,000台の被災車両を引き上げるなど、災害に始まって災害に終わった年度となった。

一方で、入口=車両仕入れの強化では、一般カーユーザーからの車両仕入れを狙った「廃車王」のTVCMが功を奏し、本年1月以降3月まで過去最高の成約台数を更新し続けた。

また、出口の課題=リサイクル部品の販路拡大では、リサイクルパーツ購入者が応募できる、宝くじが当たるキャンペーンがやはり好評で、応募者の98%が「引き続きキャンペーンがあるなら参加したい」との回答を示したという。

 

2020年度の活動方針は5つ

2020年度の活動方針は次の5つ。

①廃車王のブランディングを通じてリサイクル事業者に直接入庫するための土壌づくり

②廃車王を通じてリサイクル部品の認知向上・利用促進

③NGPパーツの業界内浸透及び個人向け販売の拡大

④組合員企業の事業多角化支援

⑤SDGs取り組み強化と組合員の浸透を通じた社会的信用の向上

Web戦略の強化や輸送費の高騰を抑えるパーツの地産地消、市場縮小を睨んだ業務多角化支援など、時代変化に対応する。

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