国内の生産及び新車・中古車の販売状況（10月分）

新車の国内4輪車生産状況

2020年8月の国内4輪車工場出荷台数は、表1にあるように合計で55万3,644台（対前年同月比80.5%）と、11か月連続で前年を下回った。

また、8月のメーカー別生産台数は、表2にあるように、前々月同様スズキを除く全社が引き続き対前年マイナスとなった。

スズキは国内販売に引っ張られるように国内生産及び輸出が好調で、国内生産は7万732台（同108.5%）と、3ヵ月連続で前年比プラスとなった。

一方、トヨタは中国での販売が好調でグローバル販売及び生産が好調だったものの、国内生産は20万2,691台（同88.5%）と11ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

日産も前月前々月と好調だった中国での生産及び販売もマイナスに転じるなど、国内生産は3万1,667台（同52.9%）と18ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

ホンダもアメリカ及び中国での生産が前年プラスになったものの、国内生産は4万2,549台（同64.8%）と12ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

マツダも前月同様国内の軽自動車販売が前年プラスになったものの、国内生産は6万712台（同80.7 %）と8ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

三菱もアジア向けの輸出が好調だったものの、国内生産は1万9,115台（同48.4%）と、5ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

スバルは海外生産が3ヵ月連続で前年プラス、輸出も前年プラスだったものの、国内生産は4万2,549台（同64.8%）と5ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

ダイハツも登録車の販売及び生産が好調だったものの、国内生産は6万6,053台（同98.5%）と惜しくも若干の前年割れで5ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

続いて8月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように2万1,648台（同86.9%）と11か月連続で前年比マイナスとなったが、対前年比では若干の回復が見られた。

表1：2020年8月の国内4輪車工場出荷台数

（比率を除き　単位：台）（出典：自工会）

表2：2020年8月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

（出典：各メーカー）

表3：2020年8月の輸入車新規登録台数

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

8月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で32万6,430台（同84.0%）と5ヵ月連続で前年を下回った。車種別でもすべて前年比マイナスだった。

メーカー別では、スズキのみが前年を上回った。

登録車のブランド通称名別は、上位からヤリスが1万1,856台、ライズが9,391台、カローラが8,751台、フィットが7,158台、アルファードが7,103台とアルファードがトップ5に食い込んだ。

また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万4,514台、スペーシアが1万579台、タントが9,150台、ムーヴが7,593台、ハスラーが6,384台で、トップ5に変動はなかった。

表4：2020年8月の国内新車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連、全軽自協）

国内中古車販売状況

8月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で30万3,147台（同104.5%）と、3か月連続で前年を上回った。一方、車種別でも前月同様、普通貨物とバスを除く全車種で前年を上回った。

表5：2020年8月の中古車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連）