国内の生産及び新車・中古車の販売状況 6月

新車の国内4輪車生産状況

 2020年6月の国内4輪車工場出荷台数は、表1にあるように合計で52万7,852台(対前年同月比64.8%)と、9か月連続で前年を下回った。

 また、6月のメーカー別生産台数は、表2にあるように、5月よりは改善が見られたものの、スズキを除く全社が引き続き対前年マイナスとなった。

 スズキは輸出の好調さに引っ張られて国内生産は3万5,219台(同47.7%)と、3ヵ月ぶりに前年比プラスとなった。

 一方、トヨタは中国や欧州での販売が好調だったが、国内生産は自社の想定を上回る一定の回復を見せたものの9ヵ月連続で前年を下回り、15万9,907台(同55.2%)と前年比マイナスとなった。

 日産も前月に引き続き中国での生産及び販売が前年を上回ったものの、国内生産は2万4,964台(同39.2%)と16ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 ホンダも欧州向けの輸出が2か月連続で増加し、中国での生産が増加したものの、国内生産は6万4,662台(同82.5%)と10ヵ月連続で前年比マイナススとなった。

 マツダも乗用車の海外生産とオセアニアへの油種が増加したものの、国内生産は3万4,181台(同40.6 %)と6ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 三菱も前月に続いて生産・販売・輸出すべてにおいて前年を下回り、国内生産は2万4,675台(同45.4%)と、3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 スバルは海外生産が増加したものの、国内生産は2万9,881台(同53.7%)と3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 ダイハツも登録車の国内生産及び販売が単月で過去最高を記録したものの、国内生産は6万9,434台(同94.5%)と3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 続いて6月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように2万5,354台(同71.0%)と9か月連続で前年比マイナスとなったが、こちらも5月よりは若干回復した。

表1:2020年6月の国内4輪車工場出荷台数

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 20年累計 19年累計 対比(%)
普通乗用車 226,988 451,679 50.3 1,808,946 2,694,129 67.1
小型乗用車 109,724 132,971 82.5 701,593 820,378 85.5
軽乗用車 118,004 117,504 100.4 606,544 762,748 79.5
小  計 454,716 702,154 64.8 3,117,083 4,278,255 72.9
普通トラック 23,498 38,390 61.2 174,665 227,910 76.6
小型トラック 18,637 25,508 73.1 120,952 153,201 78.9
軽トラック 28,425 39,079 72.7 170,446 225,609 75.5
小  計 70,560 102,977 68.5 466,063 606,720 76.8
バ  ス 2,576 9,185 28.0 38,719 54,890 70.5
総 合 計 527,852 814,316 64.8 3,621,865 4,938,865 73.3

(出典:自工会)

表2:2020年6月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

メーカー 5月生産台数(対前年同月比) 4月生産台数(対前年同月比) 2020年累計台数(対前年比)
ト ヨ タ 122,744台 (43.0%) 159,907台 (55.2%) 1,299,181台 (73.0%)
日  産 12,978台 (21.3%) 24,964台 (39.2%) 232,329台 (57.5%)
ホ ン ダ 47,116台 (61.3%) 64,662台 (82.5%) 369,251台 (78.1%)
マ ツ ダ 13,695台 (16.4%) 34,181台 (40.6%) 292,029台 (55.6%)
三  菱 8,383台 (18.3%) 24,675台 (45.4%) 211,991台 (68.3%)
ス バ ル 11,115台 (22.2%) 29,881台 (53.7%) 226,704台 (79.3%)
ダイハツ 36,252台 (46.9%) 69,434台 (94.5%) 415,741台 (87.8%)
ス ズ キ 35,219台 (47.7%) 83,173台 (115.3%) 394,984台 (82.7%)

(出典:各メーカー)

表3:2020年6月の輸入車新規登録台数

  5月新規登録台数(対前年同月比) 6月新規登録台数(対前年同月比)
輸入車総計 14,809台 (55.0%) 25,354台 (71.1%)

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

 6月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で34万7,361台(同77.1%)と3ヵ月連続で前年を下回った。車種別でもすべて前年比マイナスだった。

 メーカー別では、3ヵ月連続で主要8社すべてが前年マイナスとなった。

 登録車のブランド通称名別は、上位からライズが12,823台、ヤリスが10,967台、カローラが9,311台、フィットが9,016台、アルファードが6,835台と前月とはトップ5の顔ぶれこそ変わらないものの、ライズがトップに躍り出た。

 また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万5,557台、スペーシアが12,072台、ルークスが9,431台、ハスラーが7,875台、タントが7,263台で、登録車同様にトップ5のうち2車種の顔ぶれが変わった。

表4:2020年6月の国内新車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 20年累計 19年累計 対比(%)
普通乗用車 97,682 139,248 70.1 623,493 835,224 74.6
小型乗用車 84,446 108,808 77.6 574,931 661,078 87.0
小  計 182,128 248,056 73.4 1,198,424 1,496,302 80.1
普通貨物車 12,864 17,052 75.4 79,329 92,904 85.4
小型貨物車 19,314 24,058 80.3 116,096 138,777 83.7
小  計 32,178 41,110 78.3 195,425 231,681 84.4
バ  ス 551 1,059 52.0 5,845 7,365 79.4
登録車合計 214,857 290,225 74.0 1,399,694 1,735,348 80.7
軽自動車 132,504 160,168 82.7 808,048 1,018,030 79.4
総 合 計 347,361 450,393 77.1 2,207,742 2,753,378 80.2

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連、全軽自協)

国内中古車販売状況

 6月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で32万7,368台(同106.1%)と、9か月ぶりに前年を上回った。一方、車種別でもバスを除く全車種で前年を上回った。

表5:2020年6月の中古車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 20年累計 19年累計 対比(%)
普通乗用車 163,302 151,833 107.6 919,269 965,424 95.2
小型乗用車 120,103 116,035 103.5 720,984 778,284 92.6
小  計 283,405 267,868 105.8 1,640,253 1,743,708 94.1
普通貨物車 15,250 14,568 104.7 84,786 82,803 102.4
小型貨物車 20,564 18,249 112.7 110,595 107,023 103.3
小  計 35,814 32,817 109.1 195,381 189,826 102.9
バ  ス 889 999 89.0 6,227 6,976 89.3
そ の 他 7,260 6,797 106.8 39,639 36,206 109.5
総 合 計 327,368 308,481 106.1 1,881,500 1,976,716 95.2

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連)

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