資源マーケット情報　6月

鉄スクラップ

　鉄スクラップの6月市場は、5月下旬からの上昇ムードが続いていたが、その後は、月末は、輸出市況、国内炉前価格とも反落となってきている。

　東京製鉄では、6月2日より全工場で炉前価格のトン当たり500～1,000円値上げがあり、田原工場は海上・陸上特級とも2万2,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万円、九州工場は海上・陸上特級とも2万500円、宇都宮工場は陸上特級2万1,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも1万9,000円と、値上げでのスタートとなった。

　その後についても、6月4日、6日、9日と全工場での値上げが続き、田原工場は海上・陸上特級とも2万4,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万2,000円、九州工場は海上・陸上特級とも2万3,500円、宇都宮工場は陸上特級2万4,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万1,500円とした。

　さらに、6月11日、13日、17日と値上げが続き、田原工場は海上・陸上特級とも2万5,000円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万4,500円、九州工場は海上・陸上特級とも2万5,000円、宇都宮工場は陸上特級2万6,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万3,500円まで上昇した。

　6月下旬は、反落局面となり、宇都宮工場は、6月25日、27日下げて、陸上特級2万4,000円とした後も、6月30日には、田原、宇都宮の2工場値下げとなった。

　月替わり7月2日より全工場で値下げ、田原工場は海上・陸上特級とも2万3,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万4,000円、九州工場は海上・陸上特級とも2万4,500円、宇都宮工場は陸上特級2万3,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万3,000円まで下落した。

　アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートについてみると、関東鉄源協同組合の6月10日の輸出テンダーでは、落札価格は前月比3,880円値上がりの2万6,360円となっている。下旬には、アジア向け輸出市況は、反落局面となった。

　国内電炉メーカーでは、建設向けの小棒、形鋼はじめ鋼材の需要が低下しており、減産体制を継続していくものと見られてきている。

非鉄金属

　非鉄金属については、6月の銅地金価格は、上昇局面が続く状況が見られた。6月1日からは1万円上げて62万円とした。

　その後、6月3日には2万円上げて64万円、6月8日には2万円上げて66万円、6月11日には1万円上げて67万円と上昇局面が続いたが、6月16日より1万円下げて66万円とした。

　下旬には、6月23日に1万円上げて67万円、6月26日には1万円上げて68万円とした。月替わりは、7月1日からは、さらに1万円上げて69万円としている。

　新型コロナウィルス感染に伴う、世界最大の産銅メーカーがあるチリでの供給不安懸念から海外相場は上昇している。

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