NO IMAGE

2020年4月 資源マーケット情報

鉄スクラップ

 鉄スクラップの4月市場は、先月に引き続いて国内炉前価格は下落局面となった。海外高を受けて、新型コロナウィルス問題から海外市場では市況は下落となってきている。

 東京製鉄では、4月11日より2工場で炉前価格のトン当たり500円値下げがあり、田原工場は海上・陸上特級とも1万9,500円、宇都宮工場は陸上特級1万8,500円となった。

 その後、4月24日より3工場で炉前価格のトン当たり500円値下げがあり、田原工場は、海上・陸上特級とも1万9,000円、岡山工場は海上・陸上特級とも1万8,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも1万7,000円としている。

 さらに4月28日から、3工場で500円値下げとなり、田原工場は海上・陸上特級とも1万8,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも1万7,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも1万6,500円としている。

 アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートについてみると、関東鉄源協同組合の4月9日の輸出テンダーでは、落札価格は前月比1,999円値下がりの2万656円となっている。

 米国スクラップのトルコ向け輸出市況は、3月下旬にはCFR200~205ドルにまで下落していたが、4月前半にはCFR240ドル台まで上昇した。

 アメリカ国内では、鉄鋼生産の落ち込みから、4月中旬13日にコンポジットプライスは、46ドル67セント下がり186ドルに急落した。韓国においても鉄鋼減産となり、鉄スクラップ輸出船積みの引き合いは低調で市況も軟調となっている。

 国内電炉メーカーでは、建設向けの小棒、形鋼はじめ鋼材の需要が低下してきており、これからも減産体制を継続していくものと見られてきている。

 経済産業省がまとめた、4~6月の鋼材需要量は1,828万トンで前年同期比12.1%減少の見通しとなっている。今期の粗鋼需要量は1,936万トンで前年同期比25.9%減少となっている。

非鉄金属

 非鉄金属については、4月の銅地金価格は、小幅ながら回復局面が、見られた。4月1日からは1万円下げて57万円としたが、4月8日からは1万円上げて58万円とした。

 その後についても、4月15日には2万円下げて59万円、さらに4月20日より1万円上げて60万円とした。4月23日からは1万円下げて59万円とした。新型コロナウィルス感染に伴う世界経済の後退などから弱気ムードとなってきている。

[再生資源市場]

1.価格動向

 2019年3月ピーク2019年12月2020年1月
東京製鉄35,000円(3/6)25,000円(12/12)23,500円(1/31)
関鉄源輸出34,010円(3/12)25,804円(12/11)26,667円(1/10)
LME銅6,328ドル(3/26)6,155.5ドル(12/17)5,779ドル(1/28)
国内銅74万円(3/26)72万円(12/18)67万円(1/28)
 2020年2月2020年3月2020年3月
東京製鉄20,000円(2/13)19,000円(3/28)18,500円(4/11)
関鉄源輸出22,751円(2/12)22,655円(3/11)20,656円(4/9)
LME銅5,657.5ドル(2/25)4,789.5ドル(3/25)5,034ドル(4/23)
国内銅67万円(2/25)58万円(3/25)59万円(4/23)

2.鉄鋼

 2020年3月
粗鋼生産計791万5,600トン(前年比2.2%増)
転炉鋼597万6,200トン(前年比5.4%増)
電炉鋼193万9,400トン(前年比6.4%減)
小形棒鋼63万5,900トン(前年比7.3%減)
H形棒鋼29万1,600トン(前年比11.0%減)
3月新設住宅着工戸数7万729戸  (前年比7.6%減)
 2020年2月
粗鋼世界計1億4,329万6,000トン(前年比2.8%増)
中 国7,477万3,000トン(前年比5.0%増)
インド956万トン(前年比1.5%増)
韓 国538万トン(前年比2.1%増)
台 湾159万トン(前年比5.5%減)
ベトナム178万トン(前年比24.4%増)
トルコ285万1,000トン(前年比8.2%増)
アメリカ716万8,000トン(前年比3.0%増)

※3月新設住宅着工戸数を除き、元データの発表がないため先月のままです

3.電炉製品

 東京製鉄(4/20)
異形棒鋼(D13~25)55,000円(前月比 横ばい)
 H形鋼(中巾)76,000~82,000円(前月比 横ばい)

 

AD
 data-src=有償運送許可研修を毎月開催" width="650" height="178" >

有償運送許可研修を毎月開催

せいび広報社では毎月、事故車故障車等の排除業務に係る有償運送許可の研修会を実施しています。会員限定ではなく、全国どの地域からも、法人・個人事業主でもどなたでもご参加いただけます。研修の受講者は、会社の代表者・経営者に限らず、従業員の方でしたらどなたでも、会社を代表して受講していただくことが可能です。

CTR IMG