国内の生産及び新車・中古車の販売状況(12月分)

新車の国内4輪車生産状況

 2019年12月の国内4輪車工場出荷台数は、表1にあるように合計で73万657台(対前年同月比90.4%)と、3か月連続で前年を下回った。

 また、12月のメーカー別生産台数は、表2にあるようにスバル及びダイハツを除く主要6社が前年を下回るなど、前月とほぼ同様の不調ぶりだった。

 スバルは前月に引き続きフォレスターを中心に国内生産が増加し、5万7,741台(同111.6%)と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

 ダイハツも登録車の国内生産及び国内販売が過去最高を記録するなど、国内生産は7万8,334台(同102.8%)と3ヵ月ぶりに前年比プラスとなった。

 トヨタは生産・販売・輸出すべてにおいて前年を下回り、国内生産も3ヵ月連続で前年を下回り、24万360台(同91.6%)と前年比マイナスとなった。

 日産も中国での生産こそ好調だったものの、国内生産は6万1,201台(同81.9%)と10ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 ホンダも中国での生産が前月に続いて過去最高を記録したものの、国内生産は5万724台(同62.0%)と4ヵ月連続で前年比マイナススとなった。

 マツダもMAZDA3、CX-4の販売が好調だったものの、国内生産は7万2,156台(同82.9 %)と3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 三菱も生産・販売・輸出すべてにおいて前年を下回るなど、国内生産は5万2,024台(同90.9%)と5ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 スズキも海外生産・世界生産は好調だったものの、国内生産は8万342台(同95.1%)と、8ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 続いて12月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように3万2,877台(同86.0%)と台数こそ2ヵ月連続で増えたものの、3か月連続で前年比マイナスとなった。

表1:2019年12月の国内4輪車工場出荷台数

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 413,850 448,967 92.2 5,333,249 5,267,727 101.2
小型乗用車 112,700 133,218 84.6 1,540,580 1,609,864 95.7
軽乗用車 108,764 120,179 90.5 1,471,811 1,504,741 97.8
小  計 635,314 702,364 90.5 8,345,640 8,382,332 99.6
普通トラック 35,558 38,235 93.0 450,367 461,054 97.7
小型トラック 20,148 22,029 91.5 279,783 289,001 96.8
軽トラック 29,793 36,582 81.4 429,186 433,323 99.0
小  計 85,499 196,846 43.4 1,159,336 1,183,378 98.0
バ  ス 9,844 8,893 110.7 117,486 109,114 107.7
総 合 計 730,657 808,103 90.4 9,622,462 9,674,824 99.5

(比率を除き 単位:台)(出典:自工会)

表2:2019年11月、12月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

メーカー 11月生産台数(対前年同月比) 12月生産台数(対前年同月比) 2019年累計台数(対前年比)
ト ヨ タ 275,440台 (95.6%) 240,360台 (91.6%) 3,138,751台 (98.4%)
日  産 65,092台 (82.2%) 61,201台 (81.9%) 807,744台 (81.9%)
ホ ン ダ 52,928台 (61.3%) 50,724台 (62.0%) 843,056台 (94.6%)
マ ツ ダ 81,316台 (85.4%) 72,156台 (82.9%) 1,010,275台 (101.4%)
三  菱 53,880台 (85.0%) 52,024台 (90.9%) 619,464台 (91.6%)
ス バ ル 63,711台 (113.5%) 57,741台 (111.6%) 618,764台 (93.8%)
ダイハツ 86,180台 (99.7%) 78,334台 (102.8%) 953,541台 (102.4%)
ス ズ キ 88,906台 (99.7%) 80,342台 (95.1%) 946,768台 (93.4%)

(出典:各メーカー)

表3:2019年11月、12月の輸入車新規登録台数

  11月新規登録台数(対前年同月比) 12月新規登録台数(対前年同月比)
輸入車総計 26,787台 (90.8%) 32,877台 (86.0%)

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

 

国内新車販売状況

 12月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で34万4,868台(同89.0%)と4ヵ月連続で前年を下回った。車種別でも同様にすべて前年比マイナスだった。

 メーカー別では、生産に連動してか主要8社のうちマツダが前年を上回ったものの、残り7社は依然前年比マイナスとなるなど、依然として消費増税後の買い控えの影響が感じられる結果となった。

 登録車のブランド通称名別は、上位からカローラが9,186台、ライズが9,117台、プリウスが7,566台、シエンタが7,279台、フリードが6,520台と前月とは顔ぶれが変わった。

 また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万6,865台、スペーシアが1万2,270台、デイズが1万105台、タントが8,081台、ムーヴが6,961台で、N-BOXが首位に返り咲いた。

表4:2019年12月の国内新車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 112,741 121,801 92.6 1,586,342 1,582,828 100.2
小型乗用車 82,024 93,351 87.9 1,235,544 1,312,626 94.1
小  計 194,765 215,152 90.5 2,821,886 2,895,454 97.5
普通貨物車 13,594 15,454 88.0 182,391 180,266 101.2
小型貨物車 17,609 19,054 92.4 267,007 258,521 103.3
小  計 31,203 34,508 90.4 449,398 438,787 102.4
バ  ス 983 1,219 80.6 13,586 13,702 99.2
登録車合計 226,951 250,879 90.5 13,586 3,347,943 98.1
軽自動車 117,917 136,643 86.3 1,910,264 1,924,044 102.5
総 合 計 344,868 387,522 89.0 1,923,850 5,271,987 36.5

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連、全軽自協)

 

国内中古車販売状況

 12月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で29万3,525台(同97.2%)と、3か月連続で前年を下回った。車種別では小型貨物車を除くすべての車種で前年を下回った。

表5:2019年12月の中古車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 145,073 147,833 98.1 1,885,765 1,834,306 102.8
小型乗用車 109,372 115,402 94.8 1,485,339 1,523,537 97.5
小  計 254,445 263,235 96.7 3,371,104 3,357,843 100.4
普通貨物車 14,025 14,989 93.6 168,465 174,106 96.8
小型貨物車 17,505 16,853 103.9 213,975 216,026 99.1
小  計 31,530 31,842 99.0 382,440 390,132 98.0
バ  ス 963 831 115.9 12,879 13,256 97.2
そ の 他 6,587 6,085 108.2 75,265 76,251 98.7
総 合 計 293,525 301,993 97.2 3,841,688 3,837,482 100.1

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連)

広告