国内の生産及び新車・中古車の販売状況(11月分)

 2019年10月の国内4輪車工場出荷台数は、表1にあるように合計で79万9,676台(対前年同月比92.5%)と、2か月連続で前年を下回った。

 また、11月のメーカー別生産台数は、表2にあるようにスバルを除く主要7社が前年を下回るなど、前月とほぼ同様の不調ぶりだった。

 スバルはフォレスターを中心に国内生産が増加し、6万3,711台(同113.5%)と4ヵ月ぶりに前年比プラスとなった。

 トヨタは世界販売こそ好調だったものの、国内生産は2ヵ月連続で前年を下回り、27万5,440台(対前年同月比95.6%)と前年比マイナスとなった。

 日産も2ヵ月連続で輸出が前年を上回ったものの、国内生産は6万5,092台(同82.2%)と9ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 ホンダも中国での生産が前月に続いて過去最高を記録したものの、国内生産は5万2,928台(同61.3%)と3ヵ月連続で前年比マイナススとなった。

 マツダもMAZDA3のみが依然好調だったものの、8万1,316台(同85.4 %)と2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 三菱は北米向けの輸出が好調だったものの、国内生産は5万3,880台(同85.0%)と4ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 ダイハツは登録車の増加で国内販売こそ好調だったものの、国内生産は8万6,180台(同99.7%)と惜しくも2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 スズキは欧州向け輸出が引っ張って輸出全体は好調だったものの、国内生産は8万8,906台(同99.7%)と、こちらも惜しくも7ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 続いて11月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように2万6,787台(同90.8%)と台数こそ前月に比べて増えたものの2か月連続で前年比マイナスとなった。

表1:2019年11月の国内4輪車工場出荷台数

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 445,728 474,359 94.0 4,919,399 4,818,760 98.0
小型乗用車 126,372 145,267 87.0 1,427,880 1,476,646 103.4
軽乗用車 120,703 128,347 94.0 1,363,047 1,384,562 101.6
小  計 692,803 747,973 92.6 7,710,326 7,679,359 99.6
普通トラック 37,011 39,372 94.0 414,809 422,819 101.9
小型トラック 19,909 24,239 82.1 259,635 266,972 102.8
軽トラック 38,118 42,790 89.1 399,393 396,741 99.3
小  計 95,038 106,401 89.3 1,073,837 1,086,532 101.2
バ  ス 11,835 10,270 115.2 107,642 100,221 93.1
総 合 計 799,676 864,644 92.5 8,891,805 8,866,721 99.7

(比率を除き 単位:台)(出典:自工会)

 

表2:2019年10月、11月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

メーカー 10月生産台数(対前年同月比) 11月生産台数(対前年同月比) 2019年累計台数(対前年比)
ト ヨ タ 276,318台 (98.6%) 275,440台 (95.6%) 3,178,233台 (109.7%)
日  産 68,550台 (88.2%) 65,092台 (82.2%) 746,543台 (87.2%)
ホ ン ダ 56,183台 (63.3%) 52,928台 (61.3%) 792,332台 (97.9%)
マ ツ ダ 82,788台 (86.5%) 81,316台 (85.4%) 938,119台 (103.2%)
三  菱 50,717台 (82.4%) 53,880台 (85.0%) 567,440台 (91.7%)
ス バ ル 45,580台 (71.0%) 63,711台 (113.5%) 561,023台 (92.2%)
ダイハツ 78,513台 (92.2%) 86,180台 (99.7%) 875,207台 (102.4%)
ス ズ キ 82,453台 (94.5%) 88,906台 (99.7%) 866,426台 (93.2%)

(出典:各メーカー)

表3:2019年10月、11月の輸入車新規登録台数

  10月新規登録台数(対前年同月比) 11月新規登録台数(対前年同月比)
輸入車総計 19,441台 (75.9%) 26,787台 (90.8%)

※すべての数字は乗用車、商用車の合計
※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

 

  • 国内新車販売状況

 11月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で38万5,852台(同87.3%)と3ヵ月連続で前年を下回った。車種別でも同様にすべて前年比マイナスだった。

 メーカー別では、生産に連動してか主要8社のうちスバルが前年を上回ったものの、残り7社は依然前年比マイナスとなるなど、モーターショーにおける新型車への期待は未だ数字に表れず、消費増税後の買い控えばかりが目立つ形になったようだ。

 登録車のブランド通称名別は、上位からカローラが10,705台、シエンタが10,331台、プリウスが8,375台、新登場のライズが7,484台、ルーミーが7,132台と前月とは顔ぶれが変わった。

 また同じく軽自動車は上位からタントが2万1,096台、N-BOXが1万8,805台、スペーシアが1万2,820台、デイズが1万2,137台、ムーヴが6,775台で、久々にタントがN-BOXの牙城を崩した。

表4:2019年11月の国内新車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 113,623 133,542 85.1 1,473,601 1,461,027 100.9
小型乗用車 92,191 107,277 85.9 1,153,520 1,219,275 94.6
小  計 205,814 240,819 85.5 2,627,121 2,680,302 98.0
普通貨物車 12,597 15,492 81.3 168,797 164,812 102.4
小型貨物車 19,647 22,259 88.3 249,398 239,467 104.1
小  計 32,244 37,751 85.4 418,195 404,279 103.4
バ  ス 786 1,024 76.8 12,603 12,483 101.0
登録車合計 238,844 279,594 85.4 3,057,919 3,097,064 98.7
軽自動車 147,008 162,346 90.6 1,792,347 1,787,401 100.3
総 合 計 385,852 441,940 87.3 4,850,266 4,884,465 99.3

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連、全軽自協)

 

  • 国内中古車販売状況

 11月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で29万3,658台(同92.7%)と、2か月連続で前年を下回った。車種別でも同様にすべての車種で前年を下回った。

表5:2019年11月の中古車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 143,084 153,522 93.2 1,740,692 1,686,473 103.2
小型乗用車 111,749 121,881 91.7 1,375,967 1,408,135 97.7
小  計 254,833 275,403 92.5 3,116,659 3,094,608 100.7
普通貨物車 13,947 15,335 90.9 154,440 159,117 97.1
小型貨物車 17,865 18,409 97.0 196,470 199,173 98.6
小  計 31,812 33,744 94.3 350,910 358,290 97.9
バ  ス 880 993 88.6 11,916 12,425 95.9
そ の 他 6,133 6,775 90.5 68,678 70,166 97.9
総 合 計 293,658 316,915 92.7 3,548,163 3,535,489 100.4

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連)

 

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