特定非営利活動法人RUMアライアンス(以下、RUM)は2019年12月例会を2019年12月18日に東京国際フォーラムにて開催した。
代表挨拶
赤須洋一郎代表理事は例会に先立ち、循環型社会の構築に尽力された方々に感謝を述べた後、以下のように語った。
「先日、日本がCOP25(気候変動枠組条約第25回締約国会議)にて化石賞を取ってしまいました。環境問題に対する諸外国との差は開く一方です。
現在、地球の二酸化炭素排出量と回収量の割合はバランスが大きく崩れ、大気中の二酸化炭素濃度がどんどん高まっています。我々RUMとしても循環型社会の構築だけではなく、低炭素社会の実現もしっかり意識していかなければなりません」
また、製品に使用されている鉱物資源の正当性を証明するドイツ企業の話を取り上げ、今後の抱負を述べた。
「製造過程だけではなく原材料まで目を向ける。こういった物事を俯瞰して広く捉える視点が今後ますます重要な要素となってくると思います。そして普段見落としがちなところまで視線を向けることができるのが、我々リサイクル事業者だと考えています。
その広い視野を持って、循環型社会の構築に一層寄与してまいりたいと思います」
取り上げられた主な議題
・事務所住所の変更
先月の会員総会で承認された、新しい事務局の所在地が発表された。
【新住所】
東京都中央区銀座六丁目6-1 銀座風月堂ビル5F
電話番号:03-6215-8222 FAX:03-6215-8700
・ゲスト講話
「廃プラ油化装置による再生可能エネルギーの取り組み」
㈱グリーンエナジーエンジニアリング・ジャパン 代表 亀倉 義彦 氏
亀倉氏は現在、世界で大きな問題になっている廃プラ問題に触れて、その中でも日本が欧州などと比べて大きく遅れていることを、数値を使って分かりやすく説明した。その一方で、大量の廃プラスチックが都市鉱山ならぬ都市油田になると指摘。都市油田採掘に必要な、プラスチック類を原料段階の石油類へリサイクルできる装置について紹介し、参加者からは多くの質問が上がった。
次回の1月例会は2020年1月22日(水) 開催予定