エコプロ2019が開催

 去る12月5~7日にかけて、東京ビッグサイトにてエコプロ2019が開催された。
来場者数は3日間合わせて155,818人(同時開催3展の合計)となり前年度の162,217人より惜しくも約6,500人の減少となった。

 今回のテーマは「持続可能な社会の実現に向けて」。前回に引き続きSDGs関連の情報発信の強化に取り組むとともに、新たな企画展開も図った。 また「SDGs Week」の総称のもと、「エコプロ2019」、「社会インフラテック2019」に加え、新規ビジネス展「気候変動・災害対策 Biz 2019」の3展を同時開催した。

 エコプロ2019にはSDGs×地方創生、海洋プラスチックごみ対策コーナー、ナノセルロース展など多くのブースがあり、大人だけではなく社会科見学で来場したと思われる小、中学生も多く見られた。
 その中から、自動車リサイクル関連のブースを一部ではあるが紹介する。


●公益財団法人 自動車リサイクル促進センター(JARC)
 未来を担っていく子供達にフォーカスした展示企画を行っていた。

 まずは自動車リサイクルに興味を持ってもらうことを第一とし、使用済み自動車に送る言葉を書いてもらうという企画を実施。初日の午後には車を埋め尽くさんばかりの送る言葉に溢れ、大盛況だった。

 また昨年同様、親子も一緒に参加できるワークショップとして、車由来の再生プラスチックペレットを使用したマラカス作り実施。現場での体験だけではなく帰宅後も自動車リサイクルについて少しでも興味、また思い出してもらえるようにと工夫を凝らしていた。

 


●NGP日本自動車リサイクル事業協同組合
 同組合が自動車リサイクルを通じてどのようにSDGsの目標達成、ひいては循環型社会の実現に向けて活動しているかを展示した。
 
 その中でも環境問題教育への一環として、香川県で起こった重大な環境汚染事件である豊島事件を分かりやすく解説した。
 
 来場者の中には西暦2000年以降に生まれた学生も数多くおり、生前に起こった環境汚染問題の重大性と、それを未然に防ぎ解決するための、リサイクルの重要性を来場者に訴えた。
 
 また同ブース内では、豊島事件を契機に発足した瀬戸内オリーブ基金による豊島の現状の紹介も行われていた。

 


●NPO法人 全日本自動車リサイクル事業連合
 NPO法人 全日本自動車リサイクル事業連合(JARA)のブースでは、同連合が賛助会員として所属している「ドリームやまがた里山プロジェクト」の取り組みを紹介した。

 同プロジェクトでは使用済み自動車のエアバッグ・シートベルト、また廃棄される発泡スチロールを再利用したライフジャケットを開発。そのライフジャケットを使用し、イベントや水難事故防止への講義に活用することで、SDGsの目標達成を目指している。

 

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