株式会社JARA(代表取締役社長:北島宗尚)は9月12日・13日の2日間、静岡県裾野市のあいおいニッセイ同和自動車研究所で「次世代自動車セミナー」を開催した。
2019年度のJARA開催の次世代型セミナーの第三弾。
JARAでは今後益々増え続けていくハイブリッドカーや安全運転支援システムに対し、その技術に俊敏な対応を行えるよう各メーカーの先進技術知識を深め、ハイブリッドカー、電気自動車を扱う前に、その種類と構造を把握することが必要であるとして、その知識と技術取得のためのセミナーを開催している。
初日は次世代自動車動向と題し、ASV(先進安全自動車)、水素エネルギー社会ロードマップなどを取り扱った。座学の後は次世代自動車システムの作動体験として、実車を使用した走行テストも行った。
使用された車両はホンダ「フィットHV」、日産自動車「リーフEV」、トヨタ自動車「FCVミライ」「プリウスPHV」、三菱自動車「アウトランダーPHEV」を試乗。各車両の動力特性や回生ブレーキ性能、クルーズコントロール、などの各種システムを体験した。
2日目はアウトランダーPHEVとプリウスZVW5系を使用して、運転支援システムで使用される検知用カメラやミリ波レーダーのエーミング作業、ブレーキフルード交換について学んだ。また実車を使用して、ASVの「低速自動ブレーキ」「アクセル踏み間違い防止機能」「駐車支援システム」などを体験した。
最新技術を知識としては知っていても体験したことのない研修参加者からは驚きの声が上がっていた。その体験に触発され、自動車技術の今後の展開に話が発展するなど、カリキュラム以上に実りのあるセミナーとなっていた。