国内の生産及び新車・中古車の販売状況(7月分)

 2019年7月の国内4輪車工場出荷台数は、表1にあるように合計で87万9,433台(対前年同月比111.4%)と、3ヵ月ぶりに前年を上回った。

表1:2019年7月の国内4輪車工場出荷台数

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 502,334 422,300 119.0 3,195,969 3,051,775 95.5
小型乗用車 139,050 134,223 103.6 959,922 951,763 99.2
軽乗用車 125,880 123,645 101.8 888,628 883,410 99.4
小  計 767,264 680,168 112.8 5,044,519 4,886,858 96.9
普通トラック 40,506 39,427 102.7 268,416 270,178 100.7
小型トラック 23,291 23,950 97.2 176,492 175,182 99.3
軽トラック 37,779 36,162 104.5 263,388 242,090 91.9
小  計 101,576 99,539 102.0 708,296 687,450 97.1
バ  ス 10,593 9,568 110.7 65,483 63,138 96.4
総 合 計 879,433 789,275 111.4 5,818,298 5,637,446 96.9

(比率を除き 単位:台)(出典:自工会)

 また、7月のメーカー別生産台数は、表2にあるように主要8社のうち6社が前年を上回るなど、ここ最近では稀に見る好調ぶりだった。

表2:2019年6月、7月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

メーカー 6月生産台数(対前年同月比) 7月生産台数(対前年同月比) 2019年累計台数(対前年比)
ト ヨ タ 289,544台 (110.6%) 326,480台 (120.5%) 2,106,093台 (113.6%)
日  産 63,658台 (82.8%) 75,791台 (97.5%) 479,866台 (85.7%)
ホ ン ダ 78,355台 (117.5%) 79,415台 (101.5%) 552,288台 (111.3%)
マ ツ ダ 84,289台 (86.9%) 88,989台 (153.0%) 613,911台 (107.2%)
三  菱 54,392台 (94.6%) 58,023台 (110.9%) 368,308台 (95.9%)
ス バ ル 55,616台 (103.4%) 62,411台 (106.6%) 348,318台 (91.1%)
ダイハツ 73,457台 (93.5%) 86,012台 (81.3%) 559,590台 (103.9%)
ス ズ キ 72,165台 (81.9%) 76,957台 (85.0%) 554,686台 (94.3%)

(出典:各メーカー)

 トヨタは7ヵ月連続で、国内生産及び輸出が前年を上回り、32万6,480台(対前年同月比120.5%)と前年比プラス。ホンダは4ヵ月連続で国内生産が前年を上回り、7万9,415台(同101.5%)と前年比プラスだった。

 マツダは前月同様にMAZDA3の国内生産が好調だったのに加えてCX-3及びCX-5の好調が加わり、8万8,989台(同153.0%)と1ヵ月で前年比プラスに転じた。

三菱は国内販売でデリカD:5、アウトランダー、アウトランダーPHEVが好調で、国内生産も5万8,023台(同110.9%)と6ヵ月ぶりに前年比プラスとなった。

 スバルは前月に引き続き、このところ続いていた操業条件の変更によるマイナスを、フォレスターの大幅増加によってカバーしたため、国内生産6万2,411台(同106.6%)と3ヵ月連続で前年比プラスとなった。

 ダイハツは国内では登録車の販売が唯一不調だったものの、国内生産は8万6,012台(同81.3%)と2ヵ月ぶりに前年比プラスとなった。

 一方、日産は中国での生産及び販売が共に過去最高を記録したものの、国内生産は7万5,791台(同97.5%)と5ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

 スズキはハスラー、ワゴンR、イグニス、クロスビーの国内販売が奮わなかったせいか、国内生産は7万6,957台(同85.0%)と3月連続で前年比マイナスとなった。

 

 続いて7月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように2万6,883台(同100.0%)と5ヵ月ぶりに前年を上回った。

表3:2019年6月、7月の輸入車新規登録台数

  6月新規登録台数(対前年同月比) 7月新規登録台数(対前年同月比)
輸入車総計 35,676台 (96.7%) 26,883台 (100.0%)
  • 国内新車販売状況

 7月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で45万9,443台(同104.1%)と1ヵ月ぶりに前年を上回った。車種別では前月同様、小型乗用車以外はすべて前年比プラスだった。

表4:2019年7月の国内新車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 140,565 127,410 110.3 975,789 942,091 103.6
小型乗用車 117,585 117,658 99.9 778,663 804,806 96.8
小  計 258,150 245,068 105.3 1,754,452 1,746,897 100.4
普通貨物車 17,019 14,209 119.8 109,923 103,030 106.7
小型貨物車 24,493 21,581 113.5 163,270 156,040 104.6
小  計 41,512 35,790 116.0 273,193 259,070 105.5
バ  ス 1,137 1,018 111.7 8,502 8,267 102.8
登録車合計 300,799 281,876 106.7 2,036,147 2,014,234 101.1
軽自動車 158,644 159,648 99.4 1,176,674 1,159,725 101.5
総 合 計 459,443 441,524 104.1 3,212,821 3,173,959 101.2

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連、全軽自協)

 メーカー別では、主要8社のうち前月の半分に当たる5社が前年比プラスとなり、前月とは明暗が逆転した。

 登録車のブランド通称名別は、上位からプリウスが1万3,137台、ノートが1万1,044台、シエンタが1万739台、ヴィッツが9,625台、アクアが9,622台だった。

 また同じく軽自動車は上位からN-BOXが2万4,049台、デイズが1万4,801台、タントが1万4,520台、スペーシアが1万2,688台、ムーヴが1万346台で、先月と比べるとタントが順位を1つ上げた。

 

  • 国内中古車販売状況

 7月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で33万7,093台(同107.3%)と、3ヵ月ぶりに前年を上回った。車種別では、すべての車種で前年を上回った。

表5:2019年7月の中古車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 19年累計 18年累計 対比(%)
普通乗用車 167,168 152,363 109.7 1,132,592 1,084,433 104.4
小型乗用車 126,867 121,049 104.8 905,151 929,792 97.3
小  計 294,035 273,412 107.5 2,037,743 2,014,225 101.2
普通貨物車 15,348 15,090 101.7 98,151 100,799 97.4
小型貨物車 19,501 17,791 109.6 126,524 129,085 98.0
小  計 34,849 32,881 106.0 224,675 229,884 97.7
バ  ス 1,146 1,085 105.6 8,122 8,402 96.7
そ の 他 7,063 6,766 104.4 43,269 44,344 97.6
総 合 計 337,093 314,144 107.3 2,313,809 2,296,855 100.7

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連)

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