特定非営利活動法人RUMアライアンス(以下、RUM)は2019年度通常総会を2019年8月21日に開催した。
代表挨拶
赤須洋一郎代表理事は通常総会に先立ち、以下のように語った。
「早いもので前任の近藤相談役からRUMの代表理事を仰せつかって1年が経ちました。近藤相談役から様々なことを受け継いだという思いでこの1年間邁進して参りましたが、具体的な成果というとまだまだ道半ばであります。ただ私が1年間代表理事を務めてこられたのも皆様の真心こもったご支援をいただけたからです。ありがとうございます。」
また業界の現状に触れた上で、今後の抱負も語った。
「我々の業界では中国のプラスチック輸入規制を皮切りに、シュレッダーダストの処理問題が持ち上がるようになりました。RUMではプラスチックとガラスのマテリアルリサイクルに以前より取り組んでおりますが、この取り組みこそが事業継続に不可欠な要素だと考えています。
最近見た映画からの引用になりますが、『成功は終わりではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続けていく勇気だ』という言葉が心に残りました。
我々が取り組んできたことをこの先も継続していくためには勇気、そして根拠が必要です。その根拠を皆様と協力して模索し、取り組みを継続して行った先にある持続可能な社会の実現を目指して皆様と進んで行ければと思います。」
取り上げられた主な議題
・2019年度事業計画案と2019年度活動予算案について
2019年度事業計画案が示された。計画案の骨子として「プラスチック、ガラスのマテリアルリサイクル」「祭り(イベント)を活用した自動車リサイクルの周知」「外国人技能実習制度の対象業種への自動車リサイクル追加」を掲げ、出席者の拍手を以ってそれに伴う活動予算案と共に承認された。
・カーシェアリングの現状レポート
「石巻発の寄付車シェアリング ―寄付車でつくるやさしい未来を目指して―」一般社団法人 日本カーシェアリング協会 石渡賢大氏による講演が行われた。講演ではただの移動手段ではなく地域の人々を繋ぎ合わせるコミュニティ・カーシェアリングについて触れた。
・記念講演
「欧州、北米における自動車リサイクル」と題し、日本生産性本部エコ・マネージメント・センター長の喜多川和典氏による講演が行われた。講演内容は以下の3部構成となっており。それぞれ丁寧に欧州、北米の自動車リサイクル事情に触れた。
「第1部 EU ELV指令の実施状況」
「第2部 北米におけるELVリサイクル」
「第3部 自動車リサイクル制度の基本と将来」
・リサイクル祭り2019開催予定
8 月4 日(日) 会宝産業株式会社(石川県) ※終了
8 月24 日(土) カーレポ株式会社(茨城県) ※終了
9 月1 日(日) 株式会社オートパーツ伊地知(鹿児島県) ※終了
9 月28 日(土) 株式会社ナプロアース(福島県)
10 月26 日(土) オートリサイクルナカシマ・グループ(福岡県)