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RUMアライアンスが東北会議と7月例会を開催

 特定非営利活動法人RUMアライアンス(以下、RUM)は東北会議を2019年6月26日に、7月例会を7月17日に開催した。

東北会議

 RUMアライアンスの会員でもある株式会社アイエス総合(代表取締役:高橋英樹)の本社工場、部品工場を見学した後、同社の会議室にて東北会議が行われた。会議の中では今回の工場見学から得た知見を元に、今後への対応が話し合われた。

赤須洋一郎代表理事

 「先日、東京製鐵の本社に総務部長さんをお訪ねする機会を戴きました。RUMで2017 年3月に田原工場を訪問した折にお目にかかった方と再会し、フランクに話の出来る機会となりました。現在、電炉メーカーとしてはリサイクル材料の品質と安定での信用力を重視しているとのことでした。

 RUM の代表就任に際して近藤相談役から戴いた助言は「ヴィジョンを持つ」であり、この6ヶ月間で、我々の立つ位置は、自動車と産業の資源の再生を担い、その流通を標準化していくことであり、プロセスの機械化、オートメーションが必須と考えるに至りました。再生資源の全国ネットワークの構築と見える化が、自動車メーカーを含むモノづくりの世界に我々の存在意義を示せると考えます。先般の正副代表理事会でも楽しい意見が出されておりこれらを活動方針に具体化したいと思います。」

 

7月例会

代表挨拶

 赤須洋一郎代表理事は6月の東北会議について感謝を述べた後、以下のように語った。

 「以前から我々のことを指し示す際に静脈産業という言葉を使用していましたが、最近ではより具体性を持たるために循環産業と言い換えるようにしました。

 サーキュラーエコノミー(循環型経済)のビジネスモデルについても、東北会議の際にもお話しましたが、現在情報収集をしながら進めているものがあり、会員の皆さんと協議し協力しながら実現に向けて取り組んで行きます。商社に代わりNPO法人が責任会社としてリードしていくという例はこれまでにないことで、許認可をする機関との連絡を持ちながら進めたいと考えています。」

 また最近注目した話題として以下のことを取り上げた。

 「今年2月、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが米国の通信企業として初めて、持続可能な事業のために資金を調達する『グリーンボンド(環境債)』を10億ドル規模で発行しました。このような状況から、環境問題が経済的な具体性を持ちながら、課題解決を主としたビジネスになっていくのではないかと感じております。

 ただ日本ではESG投資の普及が遅れており、市場形成には投資を呼び込める事業が必要です。しかし市場形成が進めば、ESG投資をどれだけ集められるかが、会社の価値の証明をするようになると考えております。

 我々RUMアライアンスの環境理念が、大義ではなく事業として評価されていく時代になるのではないでしょうか。その際、我々が成長するためにもある程度は利益を生むビジネスモデルでなくてはなりません。課題は多くありますが、会員の皆さんと楽しく議論を重ね、進んで行きたいと思います。」

 

取り上げられた主な議題

・総会招集に際しての活動実績検証

2019 年(令和元年)度総会の招集に際し、事業計画案を固めるため、2018 年9 月例会以降の下記の活動について検証を行った。

・2020 年自動車リサイクル法見直しへの提案整理

・「地域ダントツ一番店」実現のプロセスを検討

・研修分科会と自動車リサイクル研修の取組

・外国人技能実習制度の適用業種になるための活動を展開

・自動車リサイクル祭り2018 の開催報告について

・地方会議(東北会議)の開催

・防災について(西日本集中豪雨の被害が発生したため)

 

・リサイクル祭り2019開催予定

8 月4 日(日)  会宝産業株式会社(石川県)

8 月24 日(土) カーレポ株式会社(茨城県)

9 月1 日(日)  株式会社オートパーツ伊地知(鹿児島県)

9 月28 日(土) 株式会社ナプロアース(福島県)

10 月26 日(土) オートリサイクルナカシマ・グループ(福岡県)

 

・RUM アライアンスとしての事業化を検討

 赤須代表理事の冒頭挨拶でも話が挙がった、RUMにおいて事業化する取組と具体化が検討された。RUM創設間もないころには、会員が其々RUMでの事業化に取り組んだが、これからは会員全員で協調の精神を持って、「NPO法人RUMアライアンス」として可能な事業収入を得る活動を模索していくとした。

 

 

 

 

 

 

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