2019年5月22日に東京国際フォーラムにて特定非営利活動法人RUMアライアンス2019年5月例会が開催された。
代表挨拶
赤須 洋一郎代表理事は冒頭の挨拶として、同業者の火災事故を取り上げ、リサイクル事業活動に潜む危険性を再確認し、持続可能な活動を行うために、安全や衛生面に一層注意する必要があると話した。
また日本ELVリサイクル機構(以下、ELV機構)の酒井代表と面会した際に、RUMアライアンスとELV機構が、同業の方々との協調を基本にして業界を盛り上げたいという方針で、同じ方向を向いていることを確認した。今後も相互の協調により情報交換の場を設け、お互いの得意分野により循環型社会を目指して行きたいとした。
今後はより具体的にRUM アライアンスの事業計画をきちんと形あるものに実現していくことが、循環型社会への貢献に必要だと締めくくった。
取り上げられた主な議題
東北会議と海外研修について
次回、6月26日~27日にかけて行われる東北会議の詳細スケジュールが発表された。また2020年初めに予定されている海外研修の訪問先についても議論が交わされ、最終的にミャンマーに決定した。
会員発表「工場見学の受入を続けての学びと気づき、その効用について」
株式会社久保田オートパーツ 代表取締役 久保田泰規 氏
RUMアライアンス会員である株式会社久保田オートパーツの代表取締役 久保田泰規氏より「工場見学の受入を続けての学びと気づき、その効用について」をテーマに、発表が行われた。久保田オートパーツでは10年以上前より工場見学を実施しており、その経緯や内容、苦労した項目などについても言及した。
現在は年間約40組3,000人が見学に来るようになったが、平成20年に工場見学の受入を始めた時は3組300人程で、「応募ではなく声掛けをしなければ来てもらえなかった」と話した。その後徐々に口コミ等で参加者が増えて行き、現在では受入きれずにお断りする場合もあるという。
一方で工場見学に来てもらうために、大型バス3台が同時に止まれるスペースを用意した他、マイクの声がスピーカーを通して聞こえるよう要所要所にスピーカーを設置した。他にも参加者用のヘルメットを準備したり、工場内の見取り図や順路が乗ったパンフレットを配布するなど、多くの工夫も紹介した。
この工場見学は無料で行っているなど、経営理念に含まれている「社会貢献する」という項目を実行したものであり、同社の目標である「なくてはならない会社を目指す」達成の一助にもなっているという。
今回の発表について、参加者からは絶賛する声と多くの質問が上がった。