2019年3月20日に東京国際フォーラムにて特定非営利活動法人RUMアライアンス2019年3月例会が開催された。
赤須 洋一郎代表理事は冒頭の挨拶として、茨城県の日立港に新たに開設された、東京ガスのLNG(液化天然ガス)基地を見学した際のことを取り上げた。日立港の過去の役割から現在までの変遷、日本のエネルギー事情に触れた上で、自らが扱っている「車」もエネルギー(資源)の塊であるとし、改めてこれからの環境政策と循環型経済において、地上資源の潜在的役割を「見える化」していく取り組みが必要であると語った。
未だ時間が止まったまま
東日本大震災から8年自動車リサイクルの現状
東日本大震災の発生から8年間の復旧・復興活動と自動車リサイクルの現状について、出席者から8年間の状況について報告があった。汚染水と600台を超える車がプレスされた状態のままで線量が高くて引き受け手がいない等、未だ時間が止まったままの状態もあることが報告された。
また中国の自動車リサイクル動向がオブザーバーより報告された。今までの中国国内では、メイン部品のリユース、リビルド禁止等に加えて、新規リサイクル事業を行う際の許認可取得が難しいというハードルがあったが、景気の変化を受け制度の見直しが進んでいることなどが報告され、出席者は活発な質疑応答を繰り広げた。