自動車リサイクル研究の第一人者としておなじみの、外川健一教授(熊本大学大学院人文社会科学研究部・環境安全センター長)らの研究グループが、このほど、3年間に亘る共同研究の内容を1冊の報告書にまとめた。
本研究は、平成28~30年度 日本学術振興会 科学研究費 基盤研究(B)16H05687に基づくもので、報告書のタイトルは「自動車リサイクルの国際比較(東・東南アジア圏、欧州圏、北中米圏を中心に)」とする、全124ページの報告書である。
共同研究者(研究分担者と表記)は、劉 庭秀(東北大学)、浅妻 裕(北海学園大学)、木村眞実(東京都市大学)、阿部 新(山口大学)、佐々木 創(中央大学)、近江 貴治(中村学園大学)の6名。
今回の報告書について、外川教授は「わずか3年間の共同研究でしたが、新しい発見の連続でした。まだまだ残された課題の多い未完成の研究成果ですが、中間報告としてお受け取りいただけますと幸いです」とコメントしている。
報告内容は以下の通り。
・研究成果の概要(外川 健一)
・2018年の日本の自動車リサイクルをめぐる動向(外川 健一)
・EPR原則に基づく自動車リサイクル制度の国際比較(劉 庭秀・範 耕杳)
次世代自動車普及政策の動向と課題(劉 庭秀・王爍堯)
・EU現地調査記録(劉 庭秀・王爍堯・バートル エルデネダライ)
・Marta WitkowskaさんとSlawomir Szulcさんとの思い出(外川 健一)
・アメリカの自動車リサイクル市場に関する研究:残された課題(阿部 新)
・日韓および東南アジアの自動車バッテリービジネスの現状(佐々木 創)
・自動車二輪車の再資源化:ベトナムを中心に(木村 眞実)
・マレーシアのトラックリビルト事業(外川 健一・近江 貴治・浅妻 裕)