JPAが先進企業見学に和氣商店訪問

二代目社長を迎え益々成長過程に
JPAが先進企業見学に和氣商店訪問

日本パーツ協会(早川一二会長)では、9月4日(月)、会の主要事業である先進企業見学会を挙行した。前日より宿泊していた岡山駅前のホテルグランヴィア岡山よりチャーターバスに15名で乗車、午前9時過ぎに同本社を訪問した。正門前には、和氣達夫会長、和氣大輔社長が一行を出迎え、3か所に分かれた工場の案内と会議室にて質疑応答に応じてくれた。

38年前の創業時に整備工場開業を考えていた和氣会長は、整備士資格取得を目指していた。その過程で自動車整備業は既に飽和状態に入っていることを知り、昭和55年、現社長が誕生した年に、自動車解体業に切り替え創業している。その柔軟な思考と行動力は、その後の同社発展の原動力となり、わずか38年目にして年商20億円、総社員数54名、土地面積6,500坪を有する優良企業に成長させた。

同社の主力事業は、NGPグループに加盟している自動車解体部門。同部門だけで売り上げの75%、15億円を占めている。月間の解体台数だけで550 台、国内部品販売は4,000 万円、資源、輸出その他を加えて月に1億2千万から3千万円。平均的な整備工場の1年分の売上げを、僅か0.5 ヵ月で稼ぐまでに拡大している。

その後、本業を強化するために始めたレンタカー事業(150台)、レッカー事業(8台)が、同社の利益を生み出す稼ぎ頭に成長、今後の事業拡大計画を確実なものとしている。そうした経営のゆとりが経営陣、社員の無駄のない動き、生き生きした動作、雰囲気づくりに作用しているのか、見学したJPA一行から「何かのんびりしているように見えて、実は極めて効率の良い仕事ぶりが生産性の高さに出ている」と感嘆の声が漏れるほどであった。この6月1日には、トップが長男の大輔社長に承継された。創業者の達夫会長にとっては、経営者として成長する子息達の成長を実感、「今が次代に渡す時」の思いがあったと想像されるが、託された新社長の動向、そして新たな展開が注目されている。また、整備事業は、次男の良太氏を19歳時に責任者に据えたことが効を奏し、今では整備・中古車販売をグループの中核事業にまで成長させ、達夫会長の当初の夢を形にしている。

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