自動車リサイクルパーツ

リサイクルパーツの相場について

今更な感じはするかもしれないが、リサイクルパーツの相場というものについて解説しようと思う。いわゆるリビルト品や中古部品、社外新品など様々なリサイクルパーツが存在する中で、とりわけ中古部品の価格というものは一物一価である。リアゲートやスライドドアといったパネル類は新品価格よりも高額な場合が多く、付属品込みの価格になっていることを理解している整備事業場もいれば、そうでない場合もある。足回りといった部品も欲しい部品がセットでしか販売出来ないなど、使いにくい場合もある。

そういった意味で相場をコントロールするものは生産者側にあると思う方も多いだろう。だが、生産側も入庫車両の仕入れ難や生産出来る状態かどうかなど、多くの障害の下、中古部品は流通している。多く出回っている車両の部品は安いというわけではなく、逆に壊れているケース、つまり再利用出来ないケースも多いので生産出来ないことも多い。

中古部品の相場

ここで中古部品卸商の最低販売価格を例に挙げてみようと思う。

■ ドアミラー…………6千円~
■ ドア…………………1万円~
■ Rゲート……………2万円~
■ エンジンや高額商品 3万円~
■ ヘッドライト…………5千円~
■ 足回り………………7千円~

車種によって当然価格の変化はあるが、最低回答価格というものを取り決めている会社も少なくないという。
それは利益を取るためという背景もあるが、実際にはクレーム代品や工賃などトラブル時の対応をスムーズにさせるためにも価格を決めているとのこと。

高い! 安い! その色眼鏡を外そう!

適正価格がずれている商品もあればそうでない商品もある。これは販売店そして、利用している整備工場のニーズに対応していったが故に、他の部品等の価格がしわ寄せとして高騰したケースも否めないのではないだろうか。

例えばAE100カローラのドアが15,000円で販売されていたとしよう。これを高いと見るか、安いとみるか。古いドアだが、在庫が無いという背景を考えれば安いのかもしれない。だが、平成初期のドアに15,000円も出せない、と考えるのも頷ける。

結局のところ、相場というのは使う側のニーズそしてウォンツによって変化するのは当然である。最低販売価格を決めているかどうかは別として、販売価格というものは在庫状況や入庫状況にも依存するので、そういった背景も考えてリサイクルパーツを活用して頂ければと思う。

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