リサイクルパーツを買う判断基準の統計を見ると、価格、電話対応、速さ、クレーム時の柔軟な対応力などが挙げられる。この中でも特に価格面に関しては最近シビアになってきていると思う。リアゲートや高年式のパネル、HIDのライトなど、様々な高額商品は言うに及ばず、色々な補機類が付いているアイテムはとにかく高い。
この原因にはアイテムの元となる廃車価格の高騰や海外への流出がある。ちなみに、廃車価格の高騰の原因は整備工場や販売店がオークションに出品していることもあると予想される。しかし、こればかりは競争社会である以上は仕方のないことである。
リサイクルパーツの使用率
アフターマーケット市場全体に於ける部品市場の全体は1兆8千億円と言われおり、この中のリサイクルパーツが占める割合は約5~8%程と言われている(国内で流通しているリサイクルパーツの販売金額)。つまり、新品部品に比べて言うほど使われていないのが現状なのである。一度、自社の部品購入金額全体からリサイクルパーツの比率を算出してみてはいかがだろうか。当たり前だが、その比率を少しだけ上げてみると部品コスト削減に繋がるだろう。
日本全体での自動車リサイクル業は5,000社あると言われており、リサイクルパーツの販売を積極的に行っている会社の数は1,000社ほどと言われている。皆様が自動車整備のプロならば、彼らはリサイクルパーツのプロといえるだろう。
信頼出来る業者とは
先述の通り、リサイクルパーツの購入基準は価格や対応が上位を占めているが、実際には対応が全てではないだろうか。結局の所、価格も対応が良ければ満足するだろうし、多少高くても何でも面倒を見てくれる業者が使い易いと言える。本誌を配っているリサイクル業のほとんどが顧客満足度を高める努力をしており、信頼出来る業者であることを宣伝しておく。
ヤフオクやECサイトなどは確かに安いかもしれない。だが、インターネットは便利であるが万能ではない。インターネット上の店舗の実態をきちんと把握してから購入しなければ痛い目を見る。確かにリサイクル業がヤフオクに出品しているケースもあるが、その実、自動車整備工場や販売店、一部の素人も出品している。こういったトラブルに巻き込まれないために、プロと付き合うことをオススメする。