■仕入先の業態は?
石井 整備工場・鈑金工場が40%、中古車販売店が20%、新車ディーラーが20%、その他(買取店、リース、損保、個人客)が20%です。
10人の営業マンが客先を巡回して商談を進めています。
一方、個人客からの買取は弱いです。自動車ユーザーから直接購入して、既存のお客様がどのように感じるかが気になります。
■従業員数は?
石井 正社員112名(2010年12月現在)常勤役員 3名非常勤役員 1名パート・アルバイト他 5名です。
■敷地面積はかなり広いようだが?
石井 本社の敷地は約6,500坪です。この他に3500坪の車両の保管場所、900坪の従業員駐車場があります。
今後は、新たに工場の拡張を計画しています。国内の競争はますます厳しくなっていますが、引取り車両月間4,000台は死守、将来は5,000台に拡大したい。
広げることにより経費が掛かるのですが、解体手法を改善し、中古車や中古部品の売り先を拡大することで対応したいと思います。
■解体工場の特徴は?
石井 全天候型の全部再資源化認定工場で、最終解体工程ではニブラ4台がフル稼働し、1日200台の処理能力があります。
廃液回収、フロンガス回収、エアバッグ作動処理など自動車リサイクル法に則った適正処理は当然ですが、当社では特に工場内の美化に注力しています。
工場内の床が汚れる原因は、床に零れた廃油や廃液がフォークリフトのタイヤに付着し、フォークリフトが動くことで汚れを広げるからです。
そこで作業エリアと通路を明確に分けることで、この問題を解決しました。 各作業場に鉄製のトレー(皿)を用意し、解体作業は全て、トレーの上で行います。 トレーの上に廃油が漏れたら、直ぐに拭き取ります。
これにより廃油・廃液が通路に零れることがないので、通路は常にクリーンです。
なお、トレーはフォークリフトで運ぶことができますので、自由に作業場のレイアウトを変えることもできます。
この方式は、当社に見学に来た方が自社の工場で採用しており、全国に広がっているようです。
■最近の販売動向は?
石井 この商売は素材の相場に左右されます。鉄、銅、アルミの価格が高騰した2007年頃は売上も年商50億円まで届きそうでしたが、これは我々の実力ではなかったようです。現在の売上は年商32億円です。
今年度、上期はエコカー補助金の影響で超多忙でした。
下期は補助金が終了してディーラーは車両をオークションに出すようになりました。タマが無いので車両の仕入価格は上昇基調です。一方で鉄スクラップ価格は下がっていますので、素材の粗利は減少しています。