資源マーケット

鉄スクラップ

鉄スクラップの2月市場は、1月に続いて強気ムードでの展開となっている。日本からのアジア向け輸出船積みルートで引き合いが強まり、輸出価格も上昇、こうした輸出高を受け国内炉前価格が上昇局面となると言うパターンが3ヵ月継続している。

1月を振り返ると、東京製鉄では、輸出高を受ける形で、1月13日より、全工場で2000円の値上げとなり、田原工場は海上・陸上特級5万1000円、名古屋サテライトは陸上特級5万500円、岡山工場は海上・陸上特級5万1000円、九州工場は海上・陸上特級5万1000円、宇都宮工場は陸上特級5万1000円、高松鉄鋼センターは陸上特級5万円となった。

2月についても、東京製鉄では、輸出高を受けて、2月10日より、全工場で2500円の値上げとなり、田原工場は海上・陸上特級5万3500円、名古屋サテライトは陸上特級5万3000円、岡山工場は海上・陸上特級5万3500円、九州工場は海上・陸上特級5万3500円、宇都宮工場は陸上特級5万3500円、高松鉄鋼センターは陸上特級5万2500円となっている。

アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートでは、関東鉄源協同組合の2月9日の輸出テンダーでは、落札平均価格はトン当たり5万3362円で前月比2430円の値上がりとなり、その時点での浜値、地区電炉メーカーの炉前価格を上回った。この内訳をみると、5万3510円で6000トン、5万3200円で5500トンとなっている。

粗鋼生産

1月の全国の粗鋼生産は722万1900トンで前年同月比6・19%減少となり、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は543万700トンで前年同月比6・9%減少となり13ヵ月連続の減少、電炉鋼は179万1300トンで同比6・9%減少となり6ヵ月連続の減少となっている。

非鉄金属

非鉄金属については2月の銅地金価格は、月後半に上昇局面となった。2月1日より1万円下げて126万円、2月3日からは4万円下げて122万円となっている。その後、2月14日からは1万円上げて123万円とした後、2月17日からは3万円上げて129万円となった。その後、月替わり3月1日からは1万円下げて128万円としている。製造工場における、サプライチェーンの問題からメーカーの原料の購入姿勢は厳しくなってきている。

[再生資源市場]

※鉄スクラップ2022年9月2022年10月2022年11月
東京製鉄50,000円(9/29)50,000円(10/19)46,500円(11/30)
関鉄源輸出51,040円(9/9)49,865円(10/12)不調(11/9)
※銅
LME銅7,746ドル(9/23)7,662.5ドル(10/27)7,966ドル(11/28)
国内銅113万円(9/26)120万円(10/27)116万円(11/28)
※鉄スクラップ2022年12月2023年1月2023年2月
東京製鉄49,000円(12/14)51,000円(1/13)53,500円(2/10)
関鉄源輸出47,568円(12/9)50,932円(1/12)53,362円(2/9)
※銅
LME銅8,308ドル(12/21)9,340.5ドル(1/24)9,121ドル(2/22)
国内銅116万円(12/21)127万円(1/24)129万円(2/22)

[鉄鋼]

2023年1月
粗鋼生産計722万1,900トン(前年比6.9%減 )
転炉鋼543万0,700トン(前年比6.9%減 )
電炉鋼179万1,300トン(前年比6.9%減 )
小形棒鋼54万1,300トン(前年比8.3%減 )
H形棒鋼28万0,800トン(前年比10.1%減 )
12月新設住宅着工戸数6万3,604戸(前年比6.6%増 )
2023年1月
粗鋼世界計1億4,530万トン(前年比3.3%減  )
中 国7,950万トン(前年比2.3%増   )
インド1,090万トン(前年比0.2%減   )
アメリカ650万トン(前年比6.8%減  )
韓 国550万トン(前年比9.8%減  )
ロシア580万トン(前年比8.9%減  )
トルコ260万トン(前年比17.6%減  )

[電炉製品]

東京製鉄(2/20)
異形棒鋼(D13~25)100,000円(前月比3,000円上げ)
 H形鋼(中幅)124,000~139,000円(前月比 横ばい)
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