資源マーケット

資源マーケット情報 2023年1月

鉄スクラップ

鉄スクラップの1月市場は、昨年12月に続いて強気ムードでの展開が見られた。海外鉄源市況の反騰のもとで日本からのアジア向け輸出船積みルートでは引き合いが強まり、輸出価格が浜値、地区炉前価格を上回った。こうした状況を受け国内炉前価格は上昇局面となった。

東京製鉄では、昨年12月14日より全工場で2500~3000円方の値上げとなり、田原工場は海上・陸上特級4万9000円、名古屋サテライトは陸上特級4万8500円、岡山工場は海上・陸上特級4万9000円、九州工場は海上・陸上特級4万9000円、宇都宮工場は陸上特級4万9000円、高松鉄鋼センターは陸上特級4万8000円となり越年した。

年明け以降についても、輸出高を受ける形で、1月13日より、全工場で2000円の値上げとなり、田原工場は海上・陸上特級5万1000円、名古屋サテライトは陸上特級5万500円、岡山工場は海上・陸上特級5万1000円、九州工場は海上・陸上特級5万1000円、宇都宮工場は陸上特級5万1000円、高松鉄鋼センターは陸上特級5万8000円となっている。

アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートでは、関東鉄源協同組合の1月12日の輸出テンダーでは、落札平均価格はトン当たり5万932円で前月比3364円の値上がりとなり、その時点での浜値、地区電炉メーカーの炉前価格を上回った。

粗鋼生産

12月の全国の粗鋼生産は689万8900トンで前年同月比13・1%減少となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は508万5700トンで前年同月比14・4%減少となり12ヵ月連続の減少、電炉鋼は181万3200トンで同比9・2%減少となり5ヵ月連続の減少となった。

非鉄金属

非鉄金属については1月の銅地金価格は、年明けは値下げも上昇局面となった。1月4日からは2万円下げて114万円とした後、1月6日からは3万円上げて117万円、1月11日から6万円上げて123万円となった。その後、1月17日からは1万円下げて122万円としたが、1月19日からは3万円上げて125万円、1月24日からは2万円上げて127万円とした。月替わりについては、2月1日より1万円下げて126万円、2月3日からは4万円下げて125万円となっている。中国における景況の伸び悩みは弱気材料とされている。

[再生資源市場]

※鉄スクラップ2022年8月2022年9月2022年10月
東京製鉄47,000円(8/30)50,000円(9/29)50,000円(10/19)
関鉄源輸出42,061円(8/10)51,040円(9/9)49,865円(10/12)
※銅
LME銅7,707ドル(9/7)7,746ドル(9/23)7,662.5ドル(10/27)
国内銅116万円(9/7)113万円(9/26)120万円(10/27)
※鉄スクラップ2022年11月2022年12月2023年1月
東京製鉄46,500円(11/30)49,000円(12/14)51,000円(1/13)
関鉄源輸出不調(11/9)47,568円(12/9)50,932円(1/12)
※銅
LME銅7,966ドル(11/28)8,308ドル(12/21)9,340.5ドル(1/24)
国内銅116万円(11/28)116万円(12/21)127万円(1/24)

[鉄鋼]

2022年12月
粗鋼生産計689万8,900トン(前年比13.1%減 )
転炉鋼508万5,700トン(前年比14.4%減 )
電炉鋼181万3,200トン(前年比9.2%減 )
小形棒鋼58万0,700トン(前年比6.6%減 )
H形棒鋼27万0,100トン(前年比13.8%減 )
12月新設住宅着工戸数6万7,249戸(前年比1.7%減 )
2022年12月
粗鋼世界計1億4,070万トン(前年比10.8%減  )
中 国7,790万トン(前年比9.8%減   )
インド1,060万トン(前年比0.8%増   )
アメリカ650万トン(前年比8.3%減  )
韓 国520万トン(前年比11.6%減  )
ロシア550万トン(前年比11.3%減  )
トルコ270万トン(前年比20.0%減  )

[電炉製品]

東京製鉄(1/16)
異形棒鋼(D13~25)97,000円(前月比 横ばい)
 H形鋼(中幅)124,000~136,000円(前月比 横ばい)
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