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資源マーケット情報 2022年11月

鉄スクラップ

鉄スクラップの11月市場は、海外鉄源市況の続落のもとで日本からのアジア向け輸出船積みルートにおいても需要の後退、価格の下落が続いた。こうした輸出安の影響のもと国内炉前価格は下げ局面が続き、軟調ムードでの師走入りとなっている。

東京製鉄では、11月2日から3工場で炉前価格トン当たり500円の値下げとなり、岡山工場は海上・陸上特級4万9500円、九州工場は海上・陸上特級4万9500円、宇都宮工場は陸上特級4万9500円となった。その後についても11月8日、10日、12日、16日、18日、25日と値下げが続けられた。

そして月末11月30日から全工場で500円方の値下げとなり、田原工場は海上・陸上特級4万6000円、名古屋サテライトは陸上特級4万5500円、岡山工場は海上・陸上特級4万6000円、九州工場は海上・陸上特級4万6000円、宇都宮工場は陸上特級4万6500円、高松鉄鋼センターは陸上特級4万5000円となった。

アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートでは、関東鉄源協同組合の11月9日の輸出テンダーでは、希望価格に達せず不調となった。日本からの鉄スクラップの主要輸出先である東南アジア、韓国においては、景気減速に伴う鉄鋼減産などから鉄スクラップの需要が後退するところとなり、輸出市況も続落した。

粗鋼生産

10月の全国の粗鋼生産は734万9000トンで前年同月比10・6%減少となり、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は530万3200トンで前年同月比11・8%減少となり10ヵ月連続の減少、電炉鋼は204万5800トンで同比7・5%減少となり3ヵ月連続の減少となった。

非鉄金属

非鉄金属については11月の銅地金価格は、上下動の中でも、前半は上昇、後半は下落の傾向が見られた。月末価格は120万円台に乗せるなど価格回復の月となった。11月1日からは3万円下げて117万円としたが、11月7日からは8万円上げて125万円、11月9日から2万円下げて123万円、11月4日からは2万円上げて125万円とした。

その後、11月16日からは3万円下げて122万円、11月18日には3万円下げて119万円、11月22日からは2万円下げて117万円、11月28日には1万円下げて116万円した。月替わり米国と中国の景気動向が市場に影響を与える状況となっている。

[再生資源市場]

※鉄スクラップ2022年6月2022年7月2022年8月
東京製鉄51,000円(6/30)41,000円(7/29)47,000円(8/30)
関鉄源輸出53,560円(6/9)44,554円(7/12)42,061円(8/10)
※銅
LME銅8280.5ドル(6/24)7591.5ドル(7/27)7,707ドル(9/7)
国内銅118万円(6/24)108万円(7/27)116万円(9/7)
※鉄スクラップ2022年9月2022年10月2022年11月
東京製鉄50,000円(9/29)50,000円(10/19)46,500円(11/30)
関鉄源輸出51,040円(9/9)49,865円(10/12)不調(11/9)
※銅
LME銅7,746ドル(9/23)7,662.5ドル(10/27)7,966ドル(11/28)
国内銅113万円(9/26)120万円(10/27)116万円(11/28)

[鉄鋼]

2022年10月
粗鋼生産計734万9,000トン(前年比10.6%減 )
転炉鋼530万3,200トン(前年比11.8%減 )
電炉鋼204万5,800トン(前年比7.5%減 )
小形棒鋼67万2,800トン(前年比7.7%減 )
H形棒鋼31万6,500トン(前年比0.6%増 )
10月新設住宅着工戸数7万6,590戸(前年比1.8%減 )
2022年10月
粗鋼世界計1億4,730万トン(前年比0.0%増  )
中 国7,980万トン(前年比11.0%増  )
インド1,050万トン(前年比2.7%増   )
アメリカ670万トン(前年比8.9%減  )
韓 国510万トン(前年比12.1%減  )
ロシア580万トン(前年比11.5%減  )
トルコ290万トン(前年比17.8%減  )

[電炉製品]

東京製鉄(11/21)
異形棒鋼(D13~25)97,000円(前月比 横ばい)
 H形鋼(中幅)124,000~136,000円(前月比 横ばい)
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