鉄スクラップ
鉄スクラップの9月市場は、上旬は上昇局面が続いたが、下旬は反落となった。
東京製鉄では、9月1日より全工場で1000~2500円値上げ、9月3日には3工場で値上げとなり、この時点において、田原工場が海上特級4万8000円、陸上特級4万8500円、名古屋サテライトは陸上特級4万7500円、岡山工場は海上・陸上特級5万500円、九州工場は海上・陸上特級5万1000円、宇都宮工場は陸上特級4万8000円、高松鉄鋼センターは陸上特級4万5500円となった。その後も、9月3日より3工場で1500円方の値上げ、9月10日より5工場で500~3000円の値上げとなった。この時点での炉前価格は、田原工場が海上・陸上特級5万1000円、名古屋サテライトは陸上特級5万500円、岡山工場は海上・陸上特級5万1000円、九州工場は海上・陸上特級5万1000円、宇都宮工場は陸上特級5万1000円、高松鉄鋼センターは陸上特級4万7500円となった。
9月の下旬については、一転して反落局面となった。9月22日、23日、29日と値下げが続き、9月末での炉前価格は、田原工場が海上・陸上特級4万9000円、名古屋サテライトは陸上特級4万8500円、岡山工場は海上・陸上特級5万円、九州工場は海上・陸上特級5万500円、宇都宮工場は陸上特級5万円、高松鉄鋼センターは陸上特級4万7000円となった。月替わり10月6日からも全工場で値下げとなり、田原工場が海上・陸上特級4万8500円、名古屋サテライトは陸上特級4万8000円、岡山工場は海上・陸上特級4万9500円、九州工場は海上・陸上特級4万9500円、宇都宮工場は陸上特級4万9500円、高松鉄鋼センターは陸上特級4万6500円となった。
アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートでは、関東鉄源協同組合の9月9日の輸出テンダーが前月比8979円の値上げとなる5万1040円で1万5000トン落札。国内炉前価格も上昇となった。その後、韓国での台風被害の影響、海外鉄源安などから輸出市況は反落。
粗鋼生産
8月の全国の粗鋼生産は733万9200トンで前年同月比7・4%減少となり、前年同月比では8ヵ月連続の減少となった。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は557万6700トンで前年同月比8・6%減少となり8ヵ月連続の減少、電炉鋼は176万2500トンで同比3・5%減少となり4ヵ月ぶりの減少となった。
非鉄金属
非鉄金属については8月の銅地金価格は、上下動の中で、月末価格は前月を下回った。9月1日からは3万円下げて114万円。その後は、9月5日から2万円下げて112万円。9月7日に4万円上げて116万円、9月9日からは3万円上げて119万円、9月13日に2万円上げて121万円とした。その後、9月15日からは3万円下げて118万円、9月21日には1万円下げて117万円、9月26日からは4万円下げて113万円とした。月替わり10月3日からは2万円上げて115万円、10月6日からは2万円上げて117万円とした。米国の利上げ継続が弱気材料となっているが、世界的な銅需給バランスのタイト化が強気材料となり、価格は上昇が見られた。
[再生資源市場]
※鉄スクラップ | 2022年4月ピーク | 2022年5月 | 2022年6月 | |||
東京製鉄 | 66,500円 | (4/19) | 57,500円 | (5/31) | 51,000円 | (6/30) |
関鉄源輸出 | 67,010円 | (4/12) | 不調 | (5/11) | 53,560円 | (6/9) |
※銅 | ||||||
LME銅 | 10,268ドル | (4/22) | 9,287ドル | (5/26) | 8280.5ドル | (6/24) |
国内銅 | 137万円 | (4/22) | 125万円 | (5/26) | 118万円 | (6/24) |
※鉄スクラップ | 2022年7月 | 2022年8月 | 2022年9月 | |||
東京製鉄 | 41,000円 | (7/29) | 47,000円 | (8/30) | 50,000円 | (9/29) |
関鉄源輸出 | 44,554円 | (7/12) | 42,061円 | (8/10) | 51,040円 | (9/9) |
※銅 | ||||||
LME銅 | 7591.5ドル | (7/27) | 7,707ドル | (9/7) | 7,746ドル | (9/23) |
国内銅 | 108万円 | (7/27) | 116万円 | (9/7) | 113万円 | (9/26) |
[鉄鋼]
2022年8月 | |||
粗鋼生産計 | 733万9,200トン | (前年比 | 7.4%減 ) |
転炉鋼 | 557万6,700トン | (前年比 | 8.6%減 ) |
電炉鋼 | 176万2,500トン | (前年比 | 3.5%減 ) |
小形棒鋼 | 55万4,900トン | (前年比 | 3.7%減 ) |
H形棒鋼 | 31万4,900トン | (前年比 | 8.5%増 ) |
8月新設住宅着工戸数 | 7万7,712戸 | (前年比 | 4.6%増 ) |
2022年8月 | |||
粗鋼世界計 | 1億5,060万トン | (前年比 | 3.0%減 ) |
中 国 | 8,390万トン | (前年比 | 0.5%増 ) |
インド | 1,020万トン | (前年比 | 1.2%増 ) |
アメリカ | 700万トン | (前年比 | 7.1%減 ) |
韓 国 | 610万トン | (前年比 | 0.4%減 ) |
ロシア | 590万トン | (前年比 | 5.5%減 ) |
トルコ | 280万トン | (前年比 | 21.0%減 ) |
[電炉製品]
東京製鉄(9/16) | |||
異形棒鋼(D13~25) | 97,000円 | (前月比 横ばい) | |
H形鋼(中幅) | 124,000~136,000円 | (前月比 横ばい) |