国内の生産及び新車・中古車の販売状況(7月分)

新車の国内4輪車生産状況

2021年7月の国内4輪車生産台数は、表1にあるように合計で72万9,662台(対前年同月比105.7%)と、5ヵ月連続で前年を上回った。

また、7月のメーカー別生産台数は、表2にあるように、前年比プラスと前年比マイナスがそれぞれ4社ずつと明暗がくっきり分かれた。

トヨタはヤリスやルーミーなどが好調で、国内生産は30万9,138台(同121.8%)と5ヵ月連続で前年比プラスとなった。

日産は海外の生産・販売が不調ながらも、国内生産は3万7,411台(同120.0%)と5ヵ月連続で前年比プラスとなった。

ホンダは海外生産が軒並み不調の中、国内生産は6万3,302台(同109.1%)と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

三菱は中国を除いてアジアの生産が好調で、国内生産は2万7,476台(同153.1%)と、4ヵ月連続で前年比プラスとなった。

一方、マツダは国内外全般的に不調で、国内生産は5万5,741台(同80.7%)と5ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

スバルは国内外共に半導体ひっ迫による生産調整の影響で不調となり、国内生産は4万7,514台(同77.3%)と4ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

ダイハツも登録車の国内生産ひいては国内生産が過去最高を記録したものの、8万2,119台(同95.6%)と5ヵ月ぶりに前年比マイナスとなり、しかも登録車の生産は過去最高を記録した。

スズキは海外の生産・販売が振るわず、国内生産も6万6,070台(同68.4%)と、2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

続いて7月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように2万7,716台(同133.0%)と10か月連続で前年比プラスとなった。

表1:2021年7月の国内4輪車生産台数

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 21年累計 20年累計 対比(%)
普通乗用車 398,322 352,263 113.1% 2,651,036 2,138,843 123.9%
小型乗用車 112,631 126,673 88.9% 727,691 832,764 87.4%
軽乗用車 101,938 127,077 80.2% 812,386 729,143 111.4%
小  計 612,891 606,013 101.1% 4,191,113 3,700,750 113.3%
普通トラック 48,282 24,890 194.0% 304,339 918,220 33.1%
小型トラック 25,621 18,979 135.0% 168,784 150,459 112.2%
軽トラック 36,374 35,954 101.2% 239,554 198,986 120.4%
小  計 110,277 79,823 138.2% 712,677 1,267,665 56.2%
バ  ス 6,494 4,495 144.5% 50,424 44,022 114.5%
総 合 計 729,662 690,331 105.7% 4,954,214 5,012,437 98.8%

(比率を除き 単位:台)(出典:自工会)

表2:2021年6月,7月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

メーカー 6月生産台数(対前年同月比) 7月生産台数(対前年同月比) 2021年累計台数(対前年比)
ト ヨ タ 294,387台 (184.1%) 309,138台 (121.8%) 1,867,574台 (120.3%)
日  産 35,586台 (142.5%) 37,411台 (120.0%) 322,008台 (122.2%)
ホ ン ダ 64,778台 (100.2%) 63,302台 (109.1%) 379,795台 (88.9%)
マ ツ ダ 72,350台 (211.7%) 55,741台 (80.7%) 474,345台 (131.4%)
三  菱 31,669台 (128.3%) 27,476台 (153.1%) 251,593台 (109.4%)
ス バ ル 50,560台 (169.2%) 47,514台 (77.3%) 289,838台 (100.6%)
ダイハツ 82,544台 (118.9%) 82,119台 (95.6%) 578,380台 (115.3%)
ス ズ キ 62,250台 (74.8%) 66,070台 (68.4%) 517,400台 (105.3%)

(出典:各メーカー)

表3:2021年6月,7月の輸入車新規登録台数

6月新規登録台数(対前年同月比) 7月新規登録台数(対前年同月比)
輸入車総計 37,379台 (147.4%) 27,716台 (133.0%)

※すべての数字は乗用車、商用車の合計
※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

7月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で37万7,445台(同95.2%)と10ヵ月ぶりに前年を下回った。一方、車種別では小型乗用車、バス以外は前年比プラスとなった。

メーカー別では、トヨタのみが前年を上回った。

登録車のブランド通称名別は、上位からヤリスが2万3,200台、ルーミーが1万4,807台、カローラが9,242台、アルファードが8,964台、アクアが7,902台と、顔ぶれは若干変わったもののまたもトップ5をトヨタ車で締めることになった。

また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万6,992台、スペーシアが1万983台、ムーヴが8,979台、タントが7,895台、ミラが5,938台とトップ2に変動はなかった。

表4:2021年7月の国内新車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 21年累計 20年累計 対比(%)
普通乗用車 123,616 110,378 112.0 915,307 733,871 124.7
小型乗用車 89,091 97,095 91.8 608,672 672,026 90.6
小  計 212,707 207,473 102.5 1,523,979 1,405,897 108.4
普通貨物車 12,943 12,171 106.3 96,742 91,500 105.7
小型貨物車 21,027 19,005 110.6 143,889 135,101 106.5
小  計 33,970 31,176 109.0 240,631 226,601 106.2
バ  ス 471 706 66.7 4,416 6,551 67.4
登録車合計 247,148 239,355 103.3 1,769,026 1,639,049 107.9
軽自動車 130,297 156,986 60.0 1,073,972 965,034 111.2
総 合 計 377,445 396,341 95.2 2,842,998 2,604,083 109.2

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連、全軽自協)

 

国内中古車販売状況

7月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で29万7,831台(同85.2%)と、2か月連続で前年マイナスとなった。車種別でもすべて前年を下回った。

表5:2021年7月の中古車販売状況

車  種 当月(A) 前年(B) A/B(%) 21年累計 20年累計 対比(%)
普通乗用車 152,215 178,377 85.3 1,124,896 1,097,646 102.5
小型乗用車 105,965 126,890 83.5 843,851 847,874 99.5
小  計 258,180 305,267 84.6 1,968,747 1,945,520 101.2
普通貨物車 14,152 15,224 93.0 102,380 100,010 102.4
小型貨物車 17,973 20,916 85.9 133,199 131,511 101.3
小  計 32,125 36,140 88.9 235,579 231,521 101.8
バ  ス 853 907 94.0 6,675 7,134 93.6
そ の 他 6,673 7,234 92.2 46,560 46,873 99.3
総 合 計 297,831 349,548 85.2 2,257,561 2,231,048 101.2

(比率を除き 単位:台)(出典:自販連)

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