抹消登録台数　2021年6月

2021年6月の各抹消台数は、前月同様に三項目とも傾向はまちまちで、三者三様の結果となった。

輸出抹消は前月から一転、対前年、対前月共に低調で、対前年がマイナス8.5%、対前月もマイナス18.9%と共にマイナスになった。しかしここまで半年を振り返ってみれば、前年超えはわずか2ヵ月のみなので、前年割れで推移するのが普通と見るべきなのかもしれない。

結果は良いのか悪いのか、よく分からないのが永久抹消で、対前月こそプラス17.0%なものの、それでも対前年はマイナス14.6%と、この傾向は前月と同様。ここ2ヵ月ほど対前月はプラスで推移しているとはいえ、前年超えに至っていないということは、コロナ禍によりベースが減少していることに加えて、何とはなしの減退ムードが昨年以上に影響しているといったところだろうか。

輸出抹消と真逆をいくのが一時抹消で、対前年がプラス5.9%、対前月はプラス9.3%と共に比率はプラスとなった。半年を振り返ると、1月を除いた5ヵ月で前年超えを記録しているなど、残り半年も好調を維持できるかが注目である。

改めて今年1月から6月までの累計を確認すると、一時抹消が唯一の前年超えとなっている。輸出抹消、永久抹消も約10%の対前年マイナスとなっており、前年の比率と比較しても若干低い数字となっている。何か特別な要因でもない限り、後半での巻き返しは厳しいのではないだろうか。

※本年の1～12月（最下段右から2列目）は6月までの累計台数で、前年比は当該累計台数の前年同期比となっている。（出典：自販連）