国内の生産及び新車・中古車の販売台数2015年12月

●新車の国内4 輪車生産状況

12 月の国内4 輪車生産台数は、合計で74 万9,693 台(対前年同月比97.7%)と、2 カ月振りに前年を下回った。
車種別では普通乗用車、小型トラックを除く全て前年比マイナス。4 月の増税以降、不調が続いている軽乗用車は12 万1,876 台(同77.1%)と、大幅に落ち込んだ。

2015 年1 〜12 月の累計は合計で927 万8,238 台(同94.9%)と2 年振りに減少。車種別では普通乗用車と小型トラックを除く全て前年を下回った。

2015 年12 月の国内4 輪車生産実績

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12 月のメーカー別生産台数は、主要8 社のうちトヨタ、マツダ、三菱の3社で前年比プラスだった。特に国内販売が好調だったトヨタは、25 万8,979台(同110.4%)と大幅に増加。マツダはアクセラとCX-3 が好調で、7 万7,940 台( 同108.0%)。三菱は北米・欧州向けの輸出が伸びて、5 万3,238 台(同106.6%)と前年を越えた。一方、軽自動車の比率が大きいダイハツとスズキはそれぞれ5 万2,000台( 同75.6%)、6 万7,784台(同77.7%)と、厳しい結果となった。

また、’15 年1 〜12 月の累計は、国内販売台数と輸出台数が伸びたマツダと、北米・欧州向けが増加した三菱以外の全てで前年を割り込んだ。

2015 年11 月、12 月の主要8 メーカーの国内4 輪車生産台数

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続いて、12 月の輸入車新規登録台数は3 万2,163台(同88.4%) で、4 カ月連続で減少。’15 年の累計は32 万8,622 台(同97.8%)で2 年連続で前年を下回った。

2015 年11 月度、12 月度輸入車新規登録台数

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●国内新車販売状況

12 月の国内新車販売状況は、総合計で36万9,452 台(同85.5%)と12 カ月連続で前年を割り込んだ。車種別では普通乗用車と小型貨物車、バスを除く全てが前年を下回り、特に軽自動車が対前年同月比で65.2% と大幅に落ち込み、足を引っ張る形となった。

登録車のブランド通称名別では、上位からプリウスが1 万6,406 台、アクアが1 万5,066 台、シエンタが8,818 台、フィットが8,065 台、ヴォクシーが7,853 台だった。また、軽自動車では上位からタントが1 万3,374 台、N BOX が1 万1,899 台、デイズが8,778 台、キャストが7,289 台、ワゴンR が7,081 台だった。また、’15 年の累計は総合計で504 万6,411 台(同90.7%)と、4 年振りに前年を割り込んだ。車種別では貨物とバスを除く全てで下回った。特に軽自動車は同83.4% と、大きく落ち込んだ。

2015 年12 月の国内新車販売台数

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●国内中古車販売状況

12 月の中古車販売台数は、合計で29 万7,748 台(同100.5%)と3 カ月連続で前年比プラス。車種別では普通貨物とその他を除く全項目で前年を上回った。また、’15 年の累計は373 万2,148 台(同99.5%)と3 年連続で前年を割り込んだ。

2015 年12 月の中古車販売台数

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(出典:自販連)

●今後の国内生産及び国内中古車販売予測

消費税が10% に引き上げられる2017 年4月に、自動車関連の税金の仕組みが改められるため、混乱が予測される。長期では、輸出台数の減少や人口減少に起因して国内市場が縮小し続けるため、国内市場は減少する。

ライター 山口 清憲

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