新車の国内4 輪自動車生産台数
1 月の国内4 輪車生産台数は、合計で77 万7,56 台(対前年同月比90.3%)と、7 カ月連続で前年を下回った。
車種別では乗用車が普通車で36 万6,725台(同90.2%)、小型四輪車で13 万7,974 台(同86.6%)、軽四輪車で15 万2,244 台(同88.4%)。
トラックは普通車で4 万9,621 台(同105.0%)、小型四輪車で2 万6,856 台(同98.4%)、軽四輪車で3 万3,643 台(同94.1%)。バスは大型で825 台(同113.0%)、小型9,768 台(同82.6%)だった。
国産自動車メーカーの国内4 輪車生産台数
[table id=44 /]メーカー別では日産、三菱、富士重工業(スバル)、日野、いすゞの5 社が前年比プラス。乗用車メーカーでは、北米とアジア向けの輸出が伸びた三菱が、5 万2,074 台(同113.6%)と大幅に増加。
北米市場に支えられた富士重工業(スバル)は5 万6,229 台(同101.1%)と11 カ月連続で増加し、1 月単月として過去最高を記録し
た。また、12 月まで12 カ月連続で前年を上回っていたスズキは、国内需要の伸び悩みから8 万1,861台( 同93.1%) と13 カ月振りに前年を割り込んだ。
リコール問題が長引いているホンダも、6 万132 台(同61.9%)と大幅に落ち込んでいる。
一方の海外生産台数はトヨタ、日産、ホンダ、富士重工業(スバル)が1 月単月として過去最高を更新。うち日産と富士重工業(スバル)は世界生産でも1月単月として過去最高だった。また、マツダが対前年同月比で186.3% と大幅に増加するなど、各メーカーで海外生産の比率を高めていることが分かる。
続いて、1 月の輸入車新規登録台数は2 万829 台(同82.6%)で、2 カ月振りに前年を割り込んだ。
2014 年12 月度、2015 年1 月度輸入車新規登録台数
[table id=45 /]国内新車販売台数
1 月の国内新車販売状況は、総合計で40万1,360 台(同80.9%)と2 カ月振りに前年を下回った。車種別では普通貨物とバスを除く全てで割り込み、好調が続いていた軽自動車も同80.9% と振るわなかった。なお、昨年は消費増税前の駆け込み需要が影響しており、’13 年1 月の38 万3,500 台は超えている。
登録車のブランド通称名別では、上位からアクアが1 万9,968 台、フィットが1 万1,628 台、プリウスが1 万1,206 台、ノートが9,951 台、デミオが8,864 台と、低燃費車が上位を占めている。また、軽自動車では上位からN BOX が1 万8,643 台、デイズが1万6,824 台、ムーヴが1 万2,575 台、タントが1 万2,476 台、N-WGN が1 万177 台だった。
2015 年1 月の国内新車販売台数
[table id=46 /]国内中古車販売台数
1 月の中古車販売台数は、合計で26 万306 台(同91.6%)と4 カ月連続で前年比マイナス。車種別ではその他を除き全項目で下回った。
2015 年1 月の中古車販売台数
[table id=47 /]今後の国内生産及び国内中古車販売予測
短期見通しは、軽自動車税が約1.5 倍に増税される4 月まで、軽自動車の新車需要が高まる。また、消費税が10% に引き上げられる2017 年4 月に向けて駆け込み需要が発生し、その後は反動による買い控えが予測される。長期では輸出台数の減少に国内市場の縮小が続くと見られ、国内生産台数の減少は避けられないだろう。