新車の国内4 輪自動車生産台数
4 月の国内4 輪車生産台数は、合計で71 万3,155 台(対前年同月比92.5%)と、10 カ月連続で前年を下回った。
車種別では乗用車が普通車で35 万9,572台(同98.6%)、小型四輪車で10 万9,299 台(同80.2%)、軽四輪車で12 万3,373 台(同81.5%)。
トラックは普通車で5 万796 台(同106.8%)、小型四輪車で2 万6,310 台(同101.6%)、軽四輪車で3 万1,719 台(同92.7%)。バスは大型で1,011 台( 同138.3 %)、小型は1 万1,075 台(同114.2%)だった。
2015年4月国産自動車メーカーの国内4 輪自動車生産台数
[table id=30 /]メーカー別では、生産台数を発表していない一部トラックメーカーを除いた9 社のうち日産、富士重工業(スバル)、日野の3 社が前年比プラスだった。特に、北米市場に支えられた富士重工業(スバル)は7万2,529 台(同104.7%)で、14 カ月連続で増加。
4 月単月として過去最高を記録した。一方、リコール問題が長引いたホンダは5 万1,944 台(同65.9%) と、9 カ月連続で落ち込んでいる。
海外生産台数は、トヨタ、日産を除く全てが前年同月比プラス。特に、北米とアジアが好調なホンダと、マレーシアで増産となったダイハツが4 月単月として過去最高を更新。
また近年、海外の生産拠点を増やしているマツダは13 カ月連続で、北米が好調な富士が10 カ月連続で前年を上回っている。
続いて、4 月の輸入車新規登録台数は1 万7,881 台(同114.8%)で、2 カ月振りに前年を越えた。
2015 年3 月度、4 月度輸入車新規登録台数
[table id=31 /]※すべての数字は乗用車、商用車の合計
※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、 日本メーカー車を含む
国内新車販売台数
4 月の国内新車販売状況は、総合計で31万9,474 台(対前年同月92.5%)と4 カ月連続で前年を下回った。車種別では小型乗用車と軽自動車を除く全てで前年を越えている。
登録車のブランド通称名別では、上位からアクアが1 万5,555 台、プリウスが8,769 台、フィットが8,372 台、エスクァイアが7,503台、カローラが7,331 台と、低燃費車が上位を占めている。また、軽自動車では上位からN BOX が1 万218 台、ハスラーが1 万15 台、ムーヴが8,239 台、タントが8,043 台、ワゴンR が7,461 台だった。
大衆車と呼ばれる車種が、いずれも前年に比べて大幅に下回っていることから、当初の予想よりも消費増税の影響が長引いていると思われる。また、4 月に増税された軽自動車税の影響が顕著に表れた。
2015 年4 月の国内新車販売台数
[table id=32 /]国内中古車販売台数
4 月の中古車販売台数は、合計で30 万7,315 台(対前年同月103.3%)と7 カ月振りに前年比プラスに転じた。車種別では普通貨物、小型貨物、その他を除く全項目で前年を上回った。
2015年4月の中古車販売台数
[table id=34 /]出展:自販連
今後の国内生産及び国内中古車販売予測
日本自動車工業会の発表によると、’15 年度の国内新車販売台数は、’14 年度より5.8%少ない499 万1,900 台と予測してる。
当面は、軽自動車税増税の反動による買い控えが影響する。また、消費税が10% に引き上げられる2017 年4 月に向けて駆け込み需要が発生し、その後は反動が懸念される。
長期では輸出台数の減少に国内市場の縮小が続くと見られ、国内生産台数の減少は避けられない見込みだ。
ライター/山口 清憲