国内の生産、新車・中古自動車の販売台数2015年5月

新車の国内4 輪自動車生産台数

5 月の国内4 輪車生産台数は、合計で64 万5,427 台(対前年同月比83.4%)と、11 カ月連続で前年を下回った。
5 月の4 輪車生産台数が70 万台を割り込むのは、東日本大震災直後の2011 年以来、4年振りとなる。
車種別ではバスを除く全てで前年を下回り、特に軽乗用車は10 万3,284 台(同67.5%)と大幅に落ち込んだ。

2015 年5 月の国内4 輪自動車生産台数実績

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メーカー別では、主要8 社のうち日産のみが前年比プラスだった。一方、前月まで好調だった富士重工業(スバル)は、北米向けフォレスターのモデル切り替えのため減産し、5 万3,204 台(同95.0%)と15 カ月振りに前年を割り込んだ。リコール問題が長引いているホンダは、新型車を投入するも4 万3,773 台(同54.4%)と、10 カ月連続で落ち込んでいる。

2015 年5 月の主要8 メーカーの国内4 輪自動車生産台数

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海外生産台数は、トヨタ、三菱を除く全てが前年同月比プラス。特に北米市場が好調な日産、北米とアジアで増加したホンダ、北米でレガシィとアウトバックが人気の富士重工業(スバル)、インドネシアとマレーシアで増産したダイハツの4社が5 月単月として過去最高を更新した。また近年、海外の生産拠点を増やしているマツダは14 カ月連続で、富士は11 カ月連続で前年を上回っている。
続いて、5 月の輸入車新規登録台数は2 万2,834 台(同110.8%)で、2 カ月連続で前年を越えた。

2015 年4 月度、5 月度輸入車新規登録台数

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国内新車販売台数

5 月の国内新車販売状況は、総合計で33万5,629 台(同92.4%)と5 カ月連続で前年を下回った。車種別では小型乗用車と軽自動車を除く全てで前年を越えたものの、軽自動車税増税の影響から軽自動車が対前年同月比で80.4% と大幅に落ち込み、総合計に大きく影響した。

登録車のブランド通称名別では、上位からアクアが1 万4,428 台、カローラが8,920台、プリウスが8,778 台、フィットが7,680台、エスクァイアが7,109 台と、低燃費車が上位を占めている。また、軽自動車では上位からN BOX が1 万397 台、デイズが9,452台、タントが8,689 台、スペーシアが8,043 台、アルトが7,998 台だった。

2015 年5 月の国内新車販売台数

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国内中古車販売台数

5 月の中古車販売台数は、合計で28 万1,804 台(同98.8%)と2 カ月振りに前年比マイナスに転じた。車種別では普通乗用車を除く全項目で前年を下回った。

2015 年5 月の中古車販売台数

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今後の国内生産及び国内中古車販売予測

日本自動車工業会の発表によると、’15 年度の国内新車販売台数は、’14 年度より5.8%少ない499 万1,900 台と予測してる。

当面は、軽自動車税増税の反動による買い控えが影響し、軽自動車の国内生産台数及び販売台数の減少が続くと見られる。また、消費税が10% に引き上げられる2017 年4 月に向けて駆け込み需要が発生し、その後は反動が懸念される。長期では、輸出台数の減少や人口減少に起因する国内市場の縮小が続くため、国内生産台数の減少は避けられない。

ライター 山口 清憲

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