新車の国内4輪自動車生産台数
10 月の国内4 輪車生産台数は、合計で81 万3,110 台(対前年同月比99.5%)と、16 カ月連続で前年を下回った。
車種別では普通乗用車、小型乗用車を除く全てで前年を下回り、特に軽乗用車は12 万2,052 台(同83.6%)と大きく落ち込んだ。
2015年10月の国内4輪自動車生産実績状況
[table id=3 /]メーカー別生産台数は、主要8 社のうちトヨタ、マツダ、三菱、ダイハツの4 社が前年比プラスだった。特に三菱は、5 万7,784 台( 同117.7%) と大幅に増加。マツダは、主力車種のアクセラ、CX-5 と新型車のCX-3 が好調で、9 万2,040 台(同113.0%)と5カ月連続で前年を越えた。
2015 年9 月、10 月の主要8 メーカーの国内4 輪自動車生産台数
[table id=4 /]また、軽自動車が増加したダイハツは10 カ月振りにプラスに転じた。トヨタは27 万7,378 台( 同102.2%)と、3 カ月連続で前年を越えた。一方、北米や欧州市場などが好調だった富士は、昨年よりも稼働日数が少なかったため5 カ月振りにマイナスとなった。
なお、海外生産台数は三菱、富士重工業(スバル)を除く全てが前年同月比プラス。特に欧州とアジアが増加したトヨタと、メキシコと中国が好調だった日産が単月として過去最高を記録した。また、アジアで増加したホンダとスズキは10 月として過去最高を更新するなど、海外生産の比重増加が顕著に表れた。
続いて、10 月の輸入車新規登録台数は2 万1,068台(同93.4%)で、2 カ月連続で前年を下回った。
2015 年9 月度、10 月度輸入車新規登録台数
[table id=5 /]※すべての数字は乗用車、商用車の合計
※輸入車は日本自動車輸入組合発表より、日本メーカー車を含む
国内新車自動車販売台数
10 月の国内新車販売状況は、総合計で38万81 台(同95.9%)と10 カ月連続で前年を下回った。車種別では普通乗用車と軽自動車が前年を下回り、特に増税の影響から軽自動車が対前年同月比で89.2% と大幅に落ち込み、足を引っ張る形となった。
乗用車主要8 メーカーでは、トヨタと三菱を除く全社で前年を下回った。特に日産は17 カ月連続、ホンダは13 カ月連続で前年比マイナスが長引いている。登録車のブランド通称名別では、上位からアクアが1 万5,536台、シエンタが1 万857 台、フィットが1 万189 台、カローラが9,047 台、ヴォクシーが8,407 台だった。また、軽自動車では上位からN BOX が1 万2,276 台、タントが1 万69台、デイズが9,717 台、キャストが8,895 台、ハスラーが8,375 台だった。
2015 年10 月の国内新車自動車販売台数
[table id=6 /]国内中古自動車販売台数
10 月の中古車販売台数は、合計で32 万5,313 台(同102.0%)と2 カ月振りに前年比プラス。車種別では小型貨物車とその他を除く全項目で前年を上回った。
2015 年10 月の中古自動車販売台数
[table id=7 /]出展:自販連
今後の国内生産及び国内中古自動車販売予測
日本自動車工業会の発表によると、2015年度の国内新車販売台数は、’14 年度より5.8% 少ない499 万1,900 台と予測してる。
今後は、消費税が10% に引き上げられる2017 年4 月に向けて駆け込み需要が発生し、その後の反動が懸念される。長期では、輸出台数の減少や人口減少に起因して国内市場が縮小し続けるため、国内市場は減少する。
ライター/山口清憲