世界的な自動車業界の調査会社であるJATO Dynamicsによると2020年3月の世界の自動車販売台数は、昨年同月比39%減となる555万台であった。JATO Dynamicsが調査を始めた1980年以来、対前年比で最も大きな減少を記録している。
特にロックダウンを実施した国では販売台数の大幅な減少を記録しており、新柄コロナウイルスの影響が顕著に表れた。そうした中、いち早く新型コロナウイルスのまん延が収束し、経済活動を再開させた中国については、販売台数の回復が見られた。
2月は昨年比79%減を記録していたが、職場の再開に加え、3月は製造にも、販売にも顕著な改善が見られた。中国汽車工業協会(CAAM)から発行された統計によれば、生産台数は2019年の年間平均の75%の水準まで回復している。一方、3月の販売台数は、前年比30%の減少に留まり、4月には、ウイルスの影響が減少を続けていることと、中央および地方政府による自動車市場の支援のおかげで、もっと良い結果を期待できるとしている。