2019年4月17日に東京国際フォーラムにて特定非営利活動法人RUMアライアンス2019年4月例会が開催された。
代表挨拶
赤須 洋一郎代表理事は冒頭の挨拶として、就任してからの約半年を振り返り、その中で環境理念、活動方針こそがRUMアライアンスの目標そのものであることを確認し、同じ業界の他団体とも協力して行きたいと語った。特に再資源化については、都市鉱山の生産者として引き続き力を入れて取り組んで行くとした。
また通信規格が「5G」になることにも触れ、産業革命が起こるとも噂されている中、自動車リサイクル業界もITとどうやって融合して成長していけるかについても、重要なテーマとして取り上げた。
最後に、これから徐々に車が少なくなり、同時にゴミ処理の問題もある。そういった問題を、それぞれの分野の方々と協力し合い解決に当たって行きたいと話した。
取り上げられた議題
最近の業界事情
参加者より同業者の廃業が報告され、その原因として人手不足と後継者がいない、という具体的な事例が挙げられた。この話を受けて参加者は、より業務の改善に努める必要があると危機感を募らせた。
「自動車産業」から「モビリティー産業」へ
「2030年の自動車アフターマーケットについて」と題し、参加者より提言があった。欧州で推進されているサーキュラーエコノミーによる市場環境の変化。また国内の人口減、軽自動車の台頭による高付加価値部品確保の難化などによる事業環境の変化。何よりも自動車業界に影響を及ぼす「EV化」「シェアリングサービス」「自動運転」により、事業内容が「モノ」より「コト」へと変化していくであろうことが紹介された。
それに受けて、より一層の状況対応力と、また現在は異業種とされている業界との協力が今後は不可欠になるとした。