設備と部品を備えた、自動車整備の駆け込み寺
神奈川県下最大規模のネットワークを持つ部品商、横浜商工㈱(河合昭彦社長)は、横浜パーツセンターを移転させるのを機に、難しい整備の駆け込み寺としての機能も持たせ、この10月から新装オープンした。
最大の目的であるお客さま=整備工場の支援の果てに生まれた施設
今回新装オープンした横浜パーツセンターの1F部分は分解整備に必要な各種設備・機器、それも最新鋭のものがずらりと並んでいる、れっきとした認証工場である。国内では3例しか導入されていないという、フルオートのタイヤチェンジャーや、はたまた国内唯一の導入事例(整備事業場として)となったホイールバランサーなど、設備投資だけで約3,000万円をかけているという。
だからといって、エンドユーザーから直需の整備・車検入庫を獲得しようということでは決してなく、さりとて研修を行う単なるトレーニングセンターというわけでもない。
今後主流となる次世代自動車のアフターメンテナンス市場では、センサー類・操舵装置などの校正が必要不可欠になることが予想できるが、こうした設備というのは高額になりがちであり、誰もがおいそれと導入できるものでもない。そんな時に駆け込み寺的に利用していただきたいという思いが込められた施設なのである。
部品在庫もあるため、最強のワンストップ拠点である
本センターの強みはそれだけでなく、元々の機能としてパーツセンター、つまり部品の供給元としての役割も合わせ持っているため、入庫したはいいが部品待ちに・・・・・・といった事態は(ほぼ)起こり得ないのである。
移転先にこの地を選んだのは、車両が多く集結する場所であるため
また移転先が、横浜市都筑区池辺町(4665)というのも意味がある。センターの程近くには神奈川運輸支局がある。つまり、神奈川県の主要な車両が多く集まる場所であり、車検の完成検査などで訪れた整備事業者にとっても分かりやすく、そうしたついでに寄るということも可能だからである。
場所柄、整備振興会や整備商工組合とも近いともあって、タッグを組んで研修施設として利用していただくといった構想もあるそうだ。こうした取り組みを含めて、好評ならば同様のセンターを今後も複数か所に設けたいとしている。